劇場公開日 2006年7月22日

「混沌とした贖罪と自己正当化」蟻の兵隊 こばりんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5混沌とした贖罪と自己正当化

2019年6月6日
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鑑賞方法:映画館

本作で描かれる奥村さんは、名誉回復を国から認めてもらえない被害者であると同時に、中国の戦場で残虐行為を行った加害者。
軍属であったことを認めてもらえない怒り、軍属であったが故に行った残虐行為への悔悟と正当化、残虐行為をさせる軍隊への憎しみ。
過去への追及には、やっちゃいけないことだったけどやむを得なかったんだよね、ということを確認したい気持ちが勝ち気味に感じる。それも人間の業なんだろうけど。

こばりん