「軸ずれず 難解」インサイド・マン トーレスさんの映画レビュー(感想・評価)
軸ずれず 難解
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常識はずれな自らの趣味が国を動かす
話は難解である。銀行強盗が銀行を襲い、警察と心理戦。だったら話はわかる。さらに言うならばこの銀行強盗は実は優しい、気が弱い、もわかる。
しかしこの映画においてはまたまた斬新である。銀行強盗だと思われた4人組は銀行強盗ではないという設定。こんな設定だれが思い付くか。
話を見ていくと要所要所で普通の凶悪な銀行強盗ではないところに気づく。
決定的なのは子供との会話シーン。強盗ゲームを非難する強盗を見て、一見愛があるではないか と思わせられる。しかしこれもまた愛ではない。自分の意思を独り言のように言った感覚。
この映画はある4人組が趣味を楽しみ、これが警察、銀行会長、また弁護士や一般市民をも巻き込む壮大なストーリーなのだ。
もう少し恋愛や殺人など、ひねりを加えればもっと面白くなったはずだ。
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