「描かないことの功罪」インサイド・マン よしさんの映画レビュー(感想・評価)
描かないことの功罪
プロの銀行強盗団と、警察の交渉人の攻防を描く物語。
デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライヴ・オーウェンが競演するクライムアクション。
緊迫感がある「プロ」同士の丁々発止のやり取りが秀逸。しかもテンポも良く、飽きずに物語に引き込まれていきます。
無駄にキャラを掘り下げを行っていないのも良いですね。特に強盗団は無人格に描かれていて、強盗団の不気味さを引き立てています。
ただ、それでも強盗団の動機部分は明らかにして欲しかった。「何故、強盗団はラスボスを狙ったのか?」「狙えたのか?」
ラスト、カタルシスを感じ難かったのは、この部分の明示がなかったことが原因のように思います。
私的評価は4.5.実力人気を兼ね備えた俳優陣の迫力に敬意です。
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