「名作を現代に生まれ変わらせた細田監督」時をかける少女(2006) akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
名作を現代に生まれ変わらせた細田監督
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もっと早く見てもよかったが、見る機会を逸してこの夏に初見しました。すばらしくよかった。仲里依紗の声がよい。タイムリープを繰り返す主人公といえば、最近ではトム・クルーズのが面白かったけれど、この作品も主人公にはまる。タイムリープを繰り返して少しずつ賢くなってゆく。この作品では、タイムリープする回数はかなり少なめに設定されているようだ。回数制限があることに気づくのは終わりの方。
これは、我々の人生とも似ている。我々の人生や歴史とて、無限ではない。残りわずかになってから大切なことに気づくのだ。かなしいかな。まあ、もし無限ならそうもいかないだろうし、この、能力にしろ、時間にしろ、資源にしろ、すべては有限であるということに気づくことから、学び始めなければならないような気がする。
一方で、考え方を変えれば、気の遠くなるほど無限の可能性のなかに生きているともいえ、こちらはトムの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の壮大な物語に学ぶ必要もある。
無限の可能性の中からたったひとつの可能性を選んで我々は生きている。まあ、普段はそこまで意識することを忘れてしまうけれど。
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