デスノートのレビュー・感想・評価
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ノートに書いた名前を消しゴムで消したらどうなるんだろ?などとずっと考えてた
司法試験合格と警察官僚が直結させてしまう学生の短絡ぶりは気持ち悪いな~などと思いつつも、FBIがアメリカ本土以外に捜査権あるわけないだろ!と突っ込む前に「日本に死神なんかいないよ!」と気づかなかった自分が愚かでした。夜神部長が警察庁所属というのもちょっと理解に苦しんでましたが、Lと直接対峙するとき「警視庁の・・・」と挨拶していた矛盾も。
まぁ、原作も何も知らないで観たため、何を訴えたい映画なのだろうといった気持ちだったわけですが、冒頭からキラの殺人行為に「大量殺人だ」と躍起になっている警察の姿が目立ってしまい、キラを神のように讃える人たちの姿が見えないのが不思議でしょうがなかったです。正義を気取る夜神の心理状態だって見えてこないし、被害者家族の悲しみもない。その被害者家族を代理して犯罪者を殺したくなる気持ちもわかるけど、冤罪だった場合にどうするか、犯人がわからなかったらどうなるのか、現代的テーマを多く孕んだまま「ライトvs.L」の騙しあいという構図に収束させる展開にして、問題を丸投げする手法でした。
元々は正義感の強い主人公が、死神のノートを拾ったために悪人どもを成敗していくうちに自分が殺したいと思った罪のない人間を次々に殺していってしまうという狂気をテーマにしたいのだろうと思ったのですが、その狂気へと変貌を遂げる過程が薄かったのではないでしょうか。それが、狂気を感じるほど不気味な演技はむしろ“L”のほうであるため、対決のバランスだけは取れてるものの、とまどってしまいます。また、彼の甘いものへの嗜好とかドーナツの串刺しとか、場内では失笑が起こってましたが、後半になると笑い声があちこちから・・・まさか、ポテトチップス対ドーナッツという構図もあったのか?!しかし、後編も観ちゃいそうですねぇ。予想としては、ミサミサが別のノートを拾ったことからキラと対決するんでしょうけど、偽名合戦にならないことを願っております。
名前がわからなければ殺されないので、この映画を観て怖くなった犯罪者たちが名前を変えるために役所に殺到する光景が目に浮かびます。んなわけないか・・・
【2006年6月ブログ記事】
【映画館以来、久しぶりにwowowで鑑賞(21.8)】
顔沼、井馬泉、渋谷丸などなど犯罪者の名前がめったにないような苗字だったことや、キラを神のように讃えるネット民たちの存在。面白い社会現象は揃っていたし、Lとの対決だけを楽しみして見るとなかなか面白い。ただし、レイとの対決が複雑だったことや、逆にその恋人との対決の裏側が単純すぎた・・・
映画ブログをやっているとき、ミチさんという親切な方から映画館経由で原作本を借りたことを思い出しました。その節はありがとうございました。
藤原竜也が悪魔的だぁぁっ!!
「るろうに剣心 京都大火編」を見て、改めて藤原竜也という俳優の凄さに気づかせられたので、15年ほど前の作品だが「デスノート」を鑑賞することに。当時はまだ23歳の藤原竜也。伝説のはじまりって訳です。
お、おっとー??
あんま覚えてないけどデスノートってこんなんだっけ?こんな雑な作品だったっけ?ちょっとガッカリなんですけど。
ずば抜けた頭脳を持つエリート大学生の夜神月(藤原竜也)は、ある日人の顔を思い浮かべながら名前を書くと、その書いた人物が死んでしまうというデスノートを拾い、リューク(中村獅童)という死神に出会う。
とりあえず、目的だった藤原竜也は最高でした。
伊藤カイジといい志々雄真実といい、強烈な漫画キャラを見事に演じている。本当に素晴らしい!!
正義から悪へと変身する姿は恐ろしく悪魔的。毎度毎度思うことだが、この夜神月というキャラは藤原竜也にしか出来なかったであろう。適役すぎ!
それに加え、当時にしてはリュークのCGがなかなか良かったなと感じた。声優を中村獅童がやっていることもあり、顔も声も全てが怖く近づきたくない死神を再現していた。リンゴを食べる姿は可愛らしく、なかなか笑えて良さは引き出せているんじゃないかと思う。
後半になると面白くなるが、それ以上に前半が本当に面白くない。まじで酷すぎる。どうしてこうなった?
前半のヒドイところは、藤原竜也以外の役者が棒読み、意味不明なところで意味不明な音楽、求めてないイチャイチャシーン、雑すぎる編集、何故か先走る一つ一つのラストシーン、胡散臭くて安っぽい映像...などなど。本当に酷い出来だった。
後半の展開も知っちゃってるので驚きがなく、テンポは良くなったもののやっぱり薄っぺらくて見応えなし。伏線というか丸出ししてるんですよ。面白さ剥ぎ取られているわ、この映画。
藤原竜也とリュークはいいものの、ストーリーががばがばで腑に落ちずしっくり来ない。どうしてだよぉぉお!!!
こんなお話だったっけ?
細部へのこだわりが感じられなかったです。
ストーリーについては、あの何度も読んだマンガ原作にあるので、言わずもがなですが、終盤に原作とは展開が大きく異なる形で作品が終わり、後編がどうなって行くか、期待を持たせる終わり方で、個人的にはよかったです!夜神月が序盤からキラの犯行を称賛してしまっているのがちょっと違和感が・・。
キャストの方は、やはり松山ケンイチさんが飛び抜けてスゴい!ものスゴい再現力だった!
藤原竜也さんもよかったです。こういうちょっと狂った役柄をやらせたらこの人以上の人はいないですね(笑)ただ、最後、感情を剥き出しにしたシーンはまんま藤原竜也になってましたが(笑)
後編でのメインキャラですが、戸田恵梨香さん、ビジュアル的には完璧なんですが、声がなぁ〜。
他も主要なキャストと方々も概ね良かったんですが、そのさらに外、脇役の人だったり、ちょい役の人たちのクオリティが著しくヒドい・・。しかも、作品の特性上、そんなキャストが何十人も出てくる・・。それが鑑賞中ずっと引っかかってしまった。制作費かけてる作品なんだから、そういうところも拘って作って欲しかったです。ポテトチップスとかの小道具とかもちょっと安っぽかったし。あと、デスノートに書かれる字が汚なかった(笑)
正義の矛盾
新作前に久々に鑑賞。
原作未読で映画しか見てないいつもながらの邪道者だが、このスリリングなハイレベルの頭脳戦はいつ見ても引き込まれる。
自分をマークするFBI捜査官の名を巧みに聞き出し、ノートの特性を活かしてあたかも偶然死のような運命を操る月。その緻密さは例え自分がノートを手に出来たとしても絶対無理。
不可解な死の連続をあらゆる統計から推理し、少しずつ少しずつ絞り出していくL。その推理力にはコナン君もびっくり、何故あんな推理が出来る!?
天才と天才の頭脳に、凡人はただただ唖然。
法で裁けない悪人を憎む気持ちは分かる。
遺族や被害者が苦しんでる時、悪人が高らかに笑ってる姿を想像するだけで腸が煮えくり返る。
だが、独善的な裁きは本当に正義なのか。ましてや、悪人でない者まで葬り始める。
月にとっての正義とは、自分の理想に障害となるものを消す事だけでしかないのだ。
また、Lもキラ逮捕の為なら人のプライバシーや命を厭わない。そうまでしないとこの恐るべき事件は解決出来ない。
どちらの考えも全く分からないでもないが、やり方は間違っているかもしれない。
あからさまにこれが正しい!これが悪い!ではなく、その矛盾を考えさせられる。
演出面や芝居がかった藤原竜也の演技は難ありだが、それらを補う松ケンLの憑依演技。
埋もれがちだが、鹿賀丈史も実は密かに存在感を発揮。
それにしても、死神がリンゴ好きで、あんなにファンキーだとはね(笑)
思えば本作が、コミック実写×前後編の火付け役だったと思う。
二匹目の鰌の企画が相次ぎ、特にSF系の同企画で本作以上のものは未だ無いと記憶している。
一本の映画としては評価できない。『つづく』だから。 当時若手俳優の...
まず最後に衝撃。おい、映画に続くってありなの(笑) 原作に結構アレ...
何が正義で何が悪なのか、人間のエゴとは恐ろしいものだ
久しぶりに見ましたが、やはり何だかんだで面白い!
この手の映画は時が過ぎると物凄くチープに感じたりするものですが、この映画は10年経った今となってもそれほどチープ感は漂っていない印象ですね。
結局原作漫画は読んでないので、原作と比べてどうなのかは未だ知る由もないのですが、何も知らない身として見る分には今でも十分楽しめる映画だと思いましたよ。
まあ冷静に見てしまえば突っ込みどころ満載なのですが、そもそもノートに名前を書かれた者は死ぬと言う発想からして子供が思いつきそうな発想ですから、そう言う映画だと思って楽しむのが吉でしょう。
いいんです、何故かFBIが登場したりしても、面白ければね(笑)
細かいことをリアルと重ね合わせる作業に従事してしまったら、この映画はまず楽しめないでしょう。
しかし私は原作を知らないこともあってか、月=藤原竜也、L=松山ケンイチ以外は考えられないぐらい、ホント嵌り役だったなと思いましたね。
特にLの不気味さは松ケンならでは、月をジワジワ追い詰める様子にはゾクゾクッとさせられましたよ。
デスノートに名前を書かれたらその人は死ぬって、そんなの普通に考えたら絶対誰が犯人かなんて分かるはずもないのに、少しづつ絞り込んでいくところはホント見応えたっぷりでした。
一方、藤原竜也が演じた月はL以上に難しい役どころだったと思いましたが、正義感たっぷりな青年から少しづつダークな方向へ変貌していく月の心の闇みたいなものは、十分表現できていたと思いましたね。
思えばこの映画で藤原竜也のオーバーな演技がクセになって嵌った記憶が蘇りましたよ(笑)
嵌り役と言えば、ミサミサを演じた戸田恵梨香もこの頃はただただ可愛いって感じのアイドル風で、他は考えられないぐらい嵌り役でしたね。
月の妹役の満島ひかりもただ可愛いだけの役でしたし、今思えば本当に贅沢なキャストでした。
何が正義で何が悪なのか、一冊のノートから、月の行動から、何かと考えさせられる社会派的な面もあったりで、当時も思いましたけど2部作の前編としては及第点以上の出来だったと思いました。
後編への期待を煽る終盤の展開もいい!
ちなみに私もポテチはコンソメ派です、断然うまい。
松ケンLの色気は何?!
(DVDでまだ前編しか観てないんですけどここにレビューしたんでいいんでしょうか?(分けられていないようなので))
松山ケンイチのLがとにかくイイ!
2015年の現在ではもうだいぶオッサンくさくなった松ケンですが、21歳で演じたこの作品では、折れるようにか細く(特に細く長い指がすごいキレイ!!)、変人ぽくてひきこもりくさいLのイメージにぴったりです。
松ケンって特にものすごく男前とかハンサムじゃない、どちらかというと地味な顔なのに、演じてるときになんともいえないオーラというか色気があるというか、人をひきつける演技をする華がある俳優さんだと思います。
藤原竜也は見かけは全くライトっぽくないけど、説得力のある演技で安心して見ていられます。きちんと頭がよさそうなのがいいね。
あと妹役の満島ひかりはほんと自然な演技ができる女優さん。
すごい。
映画自体はつっこみどころが色々あるんですが(そんな大声でしゃべっていいのか、とか、いきなり路上で黒いノートになんか書き出したら目立つし変だろ、とか)、原作ではつっこみどころは感じなかったので、まああまり気にしないで見ていられました。
とにかく、松ケンのLのためだけでも見る価値あり!
後編も楽しみです。
マンガ忠実に再現してる!
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