ストロベリーショートケイクスのレビュー・感想・評価
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女だけど全くわからん
私なら自分を雑に扱った人はその時点で嫌いになるな。この人たちの恋愛はある種の自傷行為なんかな。でもこういう風にしか生きられない人もいるんだろうなとは思う。
原作も多分私には合わないと思うけど、それはそれとして監督男だろうなと思ったらやっぱりそうだった。演出がめちゃくちゃ気持ち悪かった。
見事な収束を見せる佳作!
この映画、公開時(2006年)からずっと気になっていたが、ようやく観た。
あの頃には少し尊敬していた映画評論家=樋口尚文氏が書いた本作の映画評を読んで気になっていた作品。
観てみると、登場人物の女性4人が、それぞれ個性的な生活を過ごしている人生の一時期を垣間見て、不思議な感覚になる映画であった。
デリヘル店で電話番をしている里子(池脇千鶴)は、デリヘル店ナンバーワンの秋代(中村優子)と親しくしている。
秋代は一人で生きて一人で死ぬために飛び降り自殺ができる高層階(5階以上)の部屋を買おうとしていて、デリヘルで稼いだ金を部屋の大きなバッグに投げ込む日々。彼女は毎日お棺で寝起きしているのも不思議…。
また、秋代は旧友の男友達の菊池に片想いしているが、彼には恋人がいて叶わぬ恋。
事務職OLとして会社勤めをしているちひろ(中越典子)は、イラストレータの塔子(岩瀬塔子)と同じ部屋で共同生活しているが、「共同生活していて大丈夫?」と思ってしまうようなギスギス関係も見られる。
こうした女性4人(2組)が様々な出来事を経て、最後に収束していく構成は見事!
また、松月堂のショートケーキというのも美味しそう(笑)
この映画で、特に面白かったのは、池脇千鶴が「ある石」を[神様]だと見做して部屋に設置して拝むシーン。
彼女が神様に「私のお尻を触った店長を殺して下さい。それから私に恋人をお願いします」と祈ったところ、デリヘルの店長から「君が好きなんだ」と告白される(笑)
彼女は神様に「店長を殺しては取り消し。それから、恋人は誰でもいいわけではないんで…」と再び祈る(笑)
更に、店長に押し倒されたことから「やっぱり店長を殺して下さい」と祈る…ww
序盤はバラバラの物語を次々見せられた感はあったが、全編通して観ると、なかなか面白い映画であった。
矢崎仁司監督の佳作といえよう。
<映倫No.117540>
原作者がダダダダダダ‼️
初映画で、初演技の原作者の女性が、いい演技です。
拒食障害者とか、壊れたデリヘル嬢とか、呪いの女とか、いまいちよくわかんない。
それで、どうしたの、な、感じ。
だから、やたら長く感じて、苦しい。
暇なら、どうぞ。
【ありそうな風景】
石ころの神様。
イラストのなかの神様。
風水と占いの神様。
棺桶のなかで想う神様。
要らぬ願いを叶えてみたり、
消えてみたり、
叶えるふりをしてみたり、
ほんのちょっとだけ叶えて、課題を突きつけてみたり。
この作品は、抑揚を抑えた演出のなかで、僕達に想像して欲しいんじゃないかと思う。
都会で生きる女性の生きづらさや、孤独、そして、寄り添う感じを。
どんな葛藤や、苦しみがあるのかを。
何気ない日常に潜む、孤独や悲しさは、みな同じではないのかを。
「東京でためた涙を海に流すんだ」
「あなたもちゃんと泣きなよ」
孤独な女性に向けた率直なメッセージだと思う。
(男性だって泣きたい時はあるよ)
「神様なんていないよ」
でも、実は、寄り添う誰かを用意してくれてるかもしれない。
僕は、なんか好きな作品です。
※ 最近、好きなドラマがあって、NHKの「ドリーム・チーム」と、フジTVの「その女、ジルバ」は、女性の生きづらさと、寄り添い、そして、生き抜く感じが、とても良い。
配信でも観れると思うので、よかったら観てみて下さい。
抱きしめたい
今の社会で女性が感じる生きづらさが良く伝わってきて、胸がギュッとなりました。それに、お金と引き換えにデリヘル嬢をしている秋代も、男に合わせてやり逃げされてしまうちひろも、男性からひとりの人間ではなくて、性欲を処理する道具にされてるだけだなあなんて思って、女性を消費する日本の縮図を見ているようでした。でも、彼女達はそれでもけなげで一生懸命で、出てきた4人全員を抱きしめたくなりました。
「退屈さを楽しむ」映画
四人の女性が登場する。デリヘルの受付をしている里子。その里子の店で働くデリヘル嬢の秋代。平凡な OL のちひろ。ちひろと同居しているイラストレーターの塔子。四人の平凡な生活が、透明感溢れる映像によって綴られる。里子は店長に口説かれたり、その店長にお尻を触られたりする冴えないけど生真面目な女性で、秋代はデリヘル嬢として好みに合わないプレイもこなさなければならない。ちひろと塔子もまた微妙だ。平凡な OL 故の悩み(「誰にでも出来る」仕事を充てがわれているというもの)を抱えるちひろと、売れっ子イラストレーター故の苦悩を抱える塔子(摂食障害も患っている)。ふたりの共存は微妙な距離感を伴っている。
実に評価に苦しむ映画だ。つまらない、と言うわけではない。そんなに癖を感じさせない、技巧的に凝っているという印象は感じさせない(つまり如何にもお洒落な映画、と言った感じのあざとさがない)撮り方が印象的だ。光に満ち溢れた、ロケーション撮影も室内での撮影も綺麗にかつ丁寧に撮られた印象を感じさせる一本であると思わせられる。その反面、その癖があまりにもないところ、没個性的と感じさせられるところがこの映画の足を引っ張っているのではないかとも思ったのだった。これは観る人をかなり選ぶのではないだろうか。私もイマイチのめり込めなかったものの、最後まで一応(そんなに起伏のあるスジではないのに)観てしまった。その力は「買い」かもしれない。
女性の映画だな、と思った。裏返して言えば男の影というか臭いがさほど感じさせられない、マッチョイズムといったものとは無縁に成り立っている映画なのだろうなと思ったのだ。もちろん男性が出て来ないわけではない。安藤政信氏が殆どチョイ役ながら良い演技をしている。だが、この映画のキモはやっぱり四人の女優たちの演技に尽きるだろう。池脇千鶴氏、中村優子氏、中越典子氏や岩瀬塔子氏がそれぞれの役を演じているのだけれど、大根という印象を感じさせるような演技ではなかった。特に個人的には中村優子氏の、棺桶の中で寝るという変わったところがある、私生活では地味なんだけれどデリヘル嬢として働く時はそれなりにケバくなる秋代の姿が印象に残った。恥ずかしながらそのギャップ故に同一人物だとは判別出来なかったほどである。
あとは池脇千鶴氏もなかなか素晴らしい。これは非常に失礼極まりない言い草になってしまうのだが、俗に言うところの「ちょいブス」な女性、美貌で勝負するというわけではないのだけれど生真面目で好感が持てるキャラクターを巧く演じていると思う。振り返ってみればこの映画はまさにその池脇千鶴氏がバンドマン(だと思われる)の彼氏に縋りついて離れないところから始まるのだった。一途な恋を追い求める、それ故に損な役回りも引き受けなくてはならない女性というものを好演していて、「こういう女性って居るな……」という説得力に溢れている。一番身近に感じられるキャラクター、と言えるだろう。
そんなところだろうか……あとは塔子のキャラクターもなかなかだ。こうやって書いていくと、四人の女性が全て好演しているように思われるのだが実際にその通りではないかと思う(難を言えば、その中で比較するとどうしてもちひろを演じる中越典子氏が弱く感じられる)。保坂和志氏(もちろんあの作家の)が――これは本当にチョイ役で出演しているのだけれど――その演技の素人ぶりを曝け出してしまう時に、四人の女優の地力が活きて来ることになると思う。くどくなるが、起伏などあってないような「自然体」の映画でもここまで魅せるのは四人の演技の巧みさからだろう……これ以上書けることというのもないのだった。魚喃キリコ氏による原作は未読だし、こちらを良い意味でも悪い意味でも嫌悪感を抱かせるような尖ったエロスというものも表現されておらず、下品でもないのだけれどイマイチ生々しさにも欠けるかな……という印象を抱く。これは監督が男性であることに由来するものなのだろうか。興味は尽きない。
従って、一応(失礼!)最後まで観ては観たのだけれど、繰り返しになるのだけれど流石にストーリーが平板に過ぎる。それでも女性作家の作品を映画化したからなのだろうか、女性特有の細かい会話のやり取り――と書くとこれもまた不躾になるのだが――気が効いたところに好感は持てるのだが、それだけで釣って行くにはちょっと題材が辛いのではないか、というのが正直なところ。悪く言えば何処か「退屈さを楽しむ」というゆとりがこちらにある時にでなければ楽しんではいけない内容なのだろうと思う。個人的にそれを堪能したと言い難いのは幸か不幸なのか。いずれリヴェンジすることになるのかもしれないが。
特に無いなあ・・・・・
漫画の原作の方は拝見済みにも関わらず
なんとなく借りてきた作品。
冒頭の池脇千鶴みたいに
泣きつき引きづられたことがあります(マンション内ですが)
最後はみんななにか付き物が落ちたみたいでよかったです(他人事)
ひとつだけ言うなら、ちひろが加瀬亮に嫌われたのはちひろが悪い!!!(私も同じことするけどな!)
たまに思い出す、心に残る映画。
心に残っている映画の一つ。
なんだか切なくて悲しいんだけどでもちょこっと幸せな感じ。
みんなそれぞれに物語があって、なんとなくそれぞれに共感できた。
映像もとてもきれいだったからすごく満足しました。
匂い立つ映画?薫り立つ映画?
冒頭五分で‥↓↓↓
◇シックリぴったり来る映画と‥※【⑤分の①】
◇来ない映画(大体そのまま終わる)と‥※【⑤分の③】
◇イイ感じだったが後半で失速する映画と‥※【⑤分の①】
◇全然つまんなくて‥最後にバシッとヤられる映画と‥が有る(^-^)v
※【今ンとこ‥
●オーケストラ!だけですが‥?】
て事は‥↓
良い映画(※俺好みの映画)は‥⑤本に①本て事よなヽ('ー'#)/
ま‥
あくまでも俺の場合‥だがね(*^_^*)?
で‥
なんだかズッと魅かれてた本作‥
やっと観れました(*^_^*)
◇女性監督のモッタリ感は‥嫌いだが‥
◇女性脚本家の映画は素晴らしいのが多い(^-^)v
同監督/同池脇千鶴‥の●スィートリトルライズは‥↓
江國香織さんの原作‥に対し足元にも及ばず‥
ダメダメだったけど‥(誰かが悪いのでは無い/江國さんが凄過ぎるのだ!)。
こちら‥
●ストロベリーショートケイクスの空気感は、か〜なり〜素敵だ(*^_^*)
●ジョゼ虎‥/以降‥綺麗だった池脇さんが見れるのはコノ作品が最後ですかね?
池脇さんは‥この頃ほんとに綺麗だった(ToT)
‥‥ちなみに‥
●サラリーマンNEO/中越典子さんは‥今でも素晴らしく綺麗です(^-^)/~
いや‥素晴らしいッ(*'-^)-☆
◎伯爵品質保証作品◎
‥‥‥おすすめでッす!
(高橋真唯ちゃんはかわいい!
ただ‥この役は酷い!)
☆評は‥
DVD100円水準にて‥(^-^)
DVD買う度⇒⑤★★★★★
モ、1回見たい度⇒⑤☆☆☆☆☆
オススメ度⇒⑤♪♪♪♪♪
デートで見る度⇒⑤◎◎◎◎◎
観る相方o(^o^)o】ガールズムービーだけど‥決して不快では無いo(^o^)o
観た後のお店】近隣の居酒屋や食事処に‥あえて!
観た後の飲み物】キリ○ンの一番絞り!
観た後の食べ物】‥完熟トマト?
こちら素晴らしいが‥
唯一難点(`曲´#)
音声レベルどうにかせんかい(¬_¬)
7年前の映画とはいえ‥これはヒドいぞ~ヽ('ー`)ノ~
苦しみの中で
冒頭から、痛々しさの連続で、心がやられそうになる。それが、ほとんど最後まで続く。違う展開を期待してみていたが、ほんとラストまで、つらいシーンばかり。これが、女性たちの、本当のところなのかもしれないけれど。(一部の女性の)
みんなつらさの中で人生を生きているけれど、それを受け入れて、時には、素直に涙を流して、自分の道を歩んでいこう。かなー。
女性が喜ぶ、まるでケーキのような贈りもの
ヒューマントラストシネマ文化村通り。
さよなら興行で鑑賞してきました。
案内のリーフレットを見たとき、
真っ先に眼に飛び込んできたのが、同作。
理由は定かでないのですが、
なぜか、作品名が頭の片隅に残っていた。
これは、見なきゃ!10月31日、そのとき、
真っ白だったスケジュール帳に書き込まれたのは、
同作の鑑賞をすることと、上映される映画館名でした。
劇場は、
女性の姿が目立ち、半分ほどの入りでした。
★彡 ★彡
なるほど
女性客が多かったのが
よくわかりました(ウンウン)
原作マンガがあること、
矢崎監督、商業ベースの長編第一作なこと、
脚本を、小説家の狗飼恭子さんが担当していること。
鑑賞終了後、映画館に貼られている
リーフレットと見本展示されていた
パンフレットを読んで知りました。
と、ないないづくしで
鑑賞したわけですが、冒頭の感想。
主要メンバー、
全員20代後半と思われる女性4名。
男性は彼女たちの恋愛対象としては
登場しますが、あまり深く描かれません。
仕事の悩み、恋愛の悩み、生き方の悩み。
それくらいの年代なら、一度は同じ悩みを
抱えたことがあるだろう。いやもしかすると
現在進行形の人もいるかもしれない。
スクリーンは非現実世界のはずなのに、
そこには現実世界。おそらく鑑賞している
女性たちそのままが、まるで写し絵のごとく描きだされる。
「映画は人との出会い」
「いい映画は、こんな人いそう。
あんな人になりたい。そんな人と出会わせてくれる」
この作品の1本前に見た
『わたし出すわ』舞台挨拶で
森田芳光監督が話された言葉。
スクリーンをみつめた
同年代の女性たちにとって
まさにそれが当てはまる作品ではなかったでしょうか。
◇ ◇
〈 神様 〉
〈 楽しい 〉
〈 しあわせ 〉
これが作品のキーワード。
4人それぞれが幸せを求め、
悩み苦しみもがきながら生きていく。
最終的には
2人ペア・2人ペアの組み合わせとなり、
男女の恋愛よりも、女同士の友情が大切の
ような感じに、表向きはなっている。ただ、
あくまでそれは眼に映る部分の話であって、
お互いに心の底では恋愛の大切さを知っている。
そんな暗黙の了解のもとに成立している。
まさにそれこそ真の友情と言えるわけです。
パンフレットにこんなお話が。
「脚本は自分で書きたくなかった。
だから狗飼恭子さんにお願いした」矢崎仁司監督談
なるほど、男性目線では、
ここまで、女心の細部まで精緻に描けなかったでしょう。
監督は、男性ですが、
“女性が作った女性に贈る映画”
その言葉が、ここまでピタリと
当てはまる作品は、なかなかないかもしれません。
ラストシーン。
この続きがリーフレットの写真なんですよね。
こちらも、なかなか素敵な終わりかたでした(笑顔)
★彡 ★彡
狗飼恭子さん。
脚本執筆にあたり
主演里子役を最初から池脇千鶴さんを頭に
思い描きながら書かれ、その後当人にオファーを
出し、出演が決定。そんなエピソードもあったそうです。
塔子役の岩瀬塔子さんも、
これが映画初出演の新人さんだそうで驚きです。
かなり難しい役どころでしたが体当たり演技、素晴らしかったです。
矢崎仁司監督。
『スイートリトルライズ』
江國香織さんのベストセラー小説。
狗飼恭子さんが再び脚本を担当。
今度は大人の恋愛を中谷美紀さん、大森南朋さん、
そして池脇千鶴さんを迎え、2010年新春公開が決定しています。
こちらの作品の公開も、今からとても待ち遠しいです(笑顔)
珠玉の名作
自ブログより抜粋で。
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イイ!
透き通った空気の中に刻まれるリアルな恋心。
痛々しさの中に見せつける力強さ。
淡々と進むのにファーストカットから幕切れの瞬間まで途切れない緊張感。
珠玉の名作。素晴らしい。
特に大人の女性は必見。
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