「時々、無性に観たくなる時がある」ストロベリーショートケイクス Jolandaさんの映画レビュー(感想・評価)
時々、無性に観たくなる時がある
<うろ覚え/思い出しレビュー>※原作未読
数年前に鑑賞。
半年に一回ぐらい、無性にこの映画を観たくなる時がある。
たしか原作者の魚喃キリコ本人が演じていた気がするのだが、イラストレーターが過食嘔吐(いわゆる、食べ吐き)なので、リバースシーンがちょいちょいある。そこがちょっと難点(笑)
あとは、『NANA』のハチ公みたいな恋愛体質のOL(中越典子)と、男友達キクチ(安藤正信)にずーっと片思いしているデリヘル嬢・秋代(中村優子)。そして、デリヘルの受付とか中華飯店とかで働き、でっかい恋の訪れを願っている女の子(池脇千鶴)。
池脇千鶴がかわいい(当たり前のこと言うようだけど)。 中村優子さんはスタイルも良いし、いわゆる体当たりの演技、されてます。役柄上、当然といやあ当然なのだけど、安藤との絡みもけっこう濃厚。
取引先で冷遇されたイラストレーターがぶちギレるシーンが確かあったと思うのだが、原作者本人が演じてるだけあって、なかなかにリアル。
秋代のキクチへの片思いが、切ない。スーパーでわざわざ買ったトマトを、田舎からの仕送りだと偽って(会うための口実を作って)会いに行ったりね。 (キクチは彼女持ちな訳だけど)飲んでデキてしまった後は、シゴトが出来なくなってしまったり。
自分の部屋に棺桶(!)があって、そこで寝起きしている秋代。キクチと付き合えない時点で自分は死んだも同然だと、思ったのかな。
中華飯店の軒先でザーザー降りの雨を眺めたり、部屋に祭壇?を作って、祈ったりデリヘルの店長を呪ったり、ベランダで缶ビール飲んだりする池脇千鶴がとにかくかわいくて(そればっかりか(笑))
タイトルの可愛らしさとは裏腹に、かなりクセはある。けれど、かわいさと女の友情(みたいなもの)とエロスとタナトスを、綺麗事なしで描いてて好感が持てる。