劇場公開日 2006年12月9日

「ハリウッドで日本映画。」硫黄島からの手紙 ★りんごちゃん★さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ハリウッドで日本映画。

2010年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

クリント・イーストウッド監督で、日本サイドから見た戦争題材で日本語で、日本人役者を使っての映画、と聞いて、どんな偏見と台詞回しなのか、と斜に構えて観ました。

一通り観て、これが本当にアメリカ人監督で作られた映画なのか、と感心しました。
本当は、アメリカの都合の良い方に解釈され、それを強調するかのような作品になると思っていたのに、
日本人が作る戦争映画と、特に差異は見られない映画でした。
決してアメリカ兵を賞賛するような描写も無く、むしろ日本兵の良い部分もきちんと表現してくれていることに、何だか日本人として誇らしく思いました。

役者陣も素晴らしい。
確かこの映画で、二宮くんがアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされ、
賞レースに参加しないというポリシーのジャニーズと、「辞退しろ」「嫌だ」で、事務所と一悶着があったらしいと噂。
クリント監督は、二宮くんを「ジャニーズ」のタレントとして選んだのではなく、
俳優の一人として選んでいたのなら、ジャニファンでも二宮君ファンでも無い私でも、少し良いことだなーと思いました。
彼の演技は、個人的にも好き。
このまま国際派の俳優さんに成長して欲しいな、と純粋に思いました。

★りんごちゃん★