「【”パレスチナ過激派組織&祖国アメリカに深い恨みを持つ男VSモサド”今作は、スリリングな展開と、ラストの尋常でない緊迫感が物凄いサスペンスアクション大作である。いやあ、凄かったなあ。】」ブラック・サンデー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”パレスチナ過激派組織&祖国アメリカに深い恨みを持つ男VSモサド”今作は、スリリングな展開と、ラストの尋常でない緊迫感が物凄いサスペンスアクション大作である。いやあ、凄かったなあ。】
ー 今作は、実在したパレスチナ過激派組織”黒い9月”と今でも実在するイスラエルの特殊部隊モサドの対決を軸に描かれているが、ポリティカル要素は少なくあくまでもスリリング&サスペンスの娯楽大作として見るのが、良いと思われる作品である。ー
■パレスチナ過激派組織「黒い9月」に属するダーリア・イヤッド(マルト・ケラー)とベトナム戦争で懸命に戦ったにも拘らず捕虜になりベトナム側のTVに無理やり出演させられたために帰国後、冷遇されたマイケル・ランダー(ブルース・ダーン)が、アメリカを狙ったテロを計画する。
その標的は、全米の注目を集めるアメリカンフットボールの最高峰スーパーボウルのすり鉢状の会場であった。
それを知ったイスラエル軍特殊部隊モサドのカバコフ少佐(ロバート・ショウ)は、計画を阻止するため、アメリカへ向かう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤から中盤のダーリア・イヤッドが、米国に8万人を殺傷できる22万のライフルダーツ(フレショット弾)を会場から持ち込む際のスリリングさと、そのために次々に関係した者を容赦なく殺して行く様が、怖いし、スリリングである。
・22万のライフルダーツ(フレショット弾)を、何も知らない倉庫番の男を標的に試すシーンなどを観ると、マイケル・ランダーのPTSDにヤラレテいるとしか思えない狂気性と、冷静に状況を見つめるダーリア・イヤッドを演じるマルト・ケラーの無表情が、コレマタ怖い。
■今作が凄いのは、ヤッパリ何と言っても、アメリカンフットボールの最高峰スーパーボウルの八万人が居る競技場の上を飛ぶ飛行船のシーンであろう。
本来の操縦士はホテルでダーリアにサイレンサーで殺され、マイケル・ランダーが操縦する中、わざと飛行船に異常があるように仕掛け、一時地上に接近し、ダーリアが運んできた8万人を殺傷できる22万のライフルダーツ(フレショット弾)を船底に取り付けるシーンからの、阻止しようとするカバコフ大佐や米国警察との激しい銃撃戦や、傾いた飛行船が競技場スレスレに飛ぶシーンの観客の逃げ惑う姿。
あのシーンはどうやって撮影したのかな。競技シーンは、多分本当のシーンだと思うのだがあそこだけ、大量のエキストラで撮影したのかな。
とにかく劇伴の効果もあって、正に手に汗握る大迫力シーンである。映画館で観たらさぞや凄いだろうなあ。3D上映したら、皆仰け反るのではないかな。
どこかの映画館で、リバイバル上映してくれないかな、と思った程の大スペクタクルシーンである。
<今作は”パレスチナ過激派組織&祖国アメリカに深い恨みを持つ男VSモサド”スリリングな展開と、ラストの尋常でない緊迫感が物凄いサスペンスアクション大作なのである。いやあ、凄かったなあ。>
私は本作を試写会で観て大興奮。劇場でもう一度観ようと思っていたら爆破予告で公開中止。ブルース・ダーンは個人的に本作がベストかと。
大画面でもう一度観てみたい作品です。