プリティ・ヘレンのレビュー・感想・評価
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子育て奮闘記
原題はRaising Helen、ヘレンの成長でしょうか、「プリティ・ウーマン」ヒット以降、ゲーリーマーシャル作品の邦題にはお約束のようにプリティがついてしまいますね。
・プリティ・ウーマン Pretty Woman (1990)監督
・プリティ・リーグ A League of Their Own (1992年)出演
・プリティ・ブライド Runaway Bride (1999)監督
・プリティ・プリンセス The Princess Diaries (2001)監督
・プリティ・ヘレン Raising Helen (2004)監督
主人公のヘレンにはリンゼイとジェニーの姉がいる、幼いころに母親を亡くしたので姉のジェニーが母親代わりになってヘレンを育ててくれた経緯があります。
出だしは「プラダを着た悪魔」風にバリバリのファッションモデルエージェントのヘレンが描かれるがリンゼイ夫婦が突然の事故死、姉の遺言で3人の子供たちを育てる羽目になり生活は一変、職まで失い、慣れない子育てに悪戦苦闘の日々。既に子持ちのジェニー姉さんは筋金入りの母親気質、なのに自由奔放に生きるヘレンが選ばれるのは実に不可解、その訳は最後の方で明かされます。
主演のケイト・ハドソンは名コメディアンヌのゴールディ・ホーンの娘さん、ラブコメは上手です、表情豊かで喜怒哀楽が多少オーバーでも嫌味にならないのは血筋でしょうかね。
プロットは既定路線、出てくるひとはほぼ善い人ばかりなのでドラマ通には刺激がなくて物足りないでしょう。
それでも「子を持って知る親の恩」の格言ではありませんがヘレンと対照的な性格、無粋なジェニー姉さんの素晴らしさがジーンときます、「ニューイヤーズ・イブ」などハートフル・コメディの名匠ゲーリーマーシャルさんならではの人間描写は決して浅くはありません。
同じヘレンでもヘレン・ミレンさんはチョイ役ながら打って付け、中古車会社のヘクター・エリゾンドさんはゲーリーマーシャル映画に欠かせない常連、「リトルミスサンシャイン」で大ブレークしたアビゲイル・ブレスリンちゃんも流石、名子役、お騒がせパリス・ヒルトンも子犬を抱いて出演とバラエティ豊か、御用とお急ぎの無いご婦人方はご覧になっては如何でしょう。
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