劇場公開日 2021年12月3日

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ワン・プラス・ワンのレビュー・感想・評価

全15件を表示

3.5【2021年8月 ザ・ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツが亡くなった。今作は”悪魔が憐れむ歌”のレコーディング風景と共に、当時のアンダーグラウンドカルチャーを描いた作品である。】

2022年2月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー わずか1年後にバンドを追われ、非業の死を遂げることになるブライアン・ジョーンズのどこか孤独な姿。
  そして1960年代末の社会の持つ熱い空気を伝える音楽映画である。

■1968年、ロンドン。ザ・ローリング・ストーンズが名曲「悪魔を憐れむ歌」を創作しているレコーディング風景をカメラが映しだす。
 ロック史に残る名曲が完成するまでの過程を記録した映像と交差するように、社会運動を行う人々の物語が描かれる。
  ・ブラックパワー
  ・ポルノ書店主が朗読する「我が闘争」
  ・後に、ジャン=リュック・ゴダールの妻になる、アンヌ・ヴィアゼムスキーへの森でのインタビュー。

<チャーリー・ワッツが全然、映っていないじゃないか!と内心突っ込みつつも面白く鑑賞したドキュメンタリー映画である。
 誰か、同時期のヴェルベット・アンダーグラウンドの映画を作ってはくれないだろうか・・。>

<2022年1月 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

2.0曲が聴きたかった

2022年1月30日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

1968年、ローリングストーンズの、悪魔を憐れむ歌、の製作過程のドキュメンタリーと、時代背景なのか、人々が本を朗読したり銃を準備したり、してる、ような話。
この歌の背景を紹介してるんだろうな、とは思ったが、ローリングストーンズの事に詳しくないと理解が追いつかない。
今から50年以上も昔の映像にしては綺麗だったが、個人的にはローリングストーンズの曲を1曲で良いからまともに聴きたかった。
ファンにはたまらない良さが解るのかもしれないが、そうでないと難しいと思える作品

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りあの

3.0ストーンズのシーンだけに編集して欲しい

2022年1月28日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

難しい

名曲「悪魔を憐れむ歌」誕生の瞬間のドキュメンタリーとしてのみ楽しみたい映画、と見るたびに思うのは、僕だけでないはず(笑)

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タモン

5.01+1=11

2022年1月19日
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鑑賞方法:映画館

チャーリーワッツから最後に粋なプレゼントが届いた ゴダールはストーンズを知らなかったのは案外本当かもしれない 先入観の無いフラットな視線が良い結果に結びついた 1番偉いのはゴダールにストーンズを撮らせようと考えたプロデューサーかもしれない 長回しに耐える若きストーンズの存在感 「悪魔を憐れむ歌」の素晴らしく不穏な歌詞を映像化した様な寸劇 毎度おなじみの美しいフォントと見どころ満載

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チョコフレーク

3.0最近公開されたビートルズのGET BACK的なものを期待してました...

2021年12月18日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

最近公開されたビートルズのGET BACK的なものを期待してましたが、ちょっと違いましたー😅
スタジオの様子は興味深かったですけどね。

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Yoshi K

4.0「悪魔を憐れむ歌」の制作過程がわかるお宝

2021年12月12日
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鑑賞方法:映画館

シネコンでこの時期のゴダールが観られるなんて凄い。そう、これはチャーリー・ワッツ追悼上映。

ゴダール × ( ザ・ローリング・ストーンズ + フィクションの革命家たち ) といった構図。

1968年の「悪魔を憐れむ歌」のレコーディング風景だけで値千金。ストーンズが次の高みへ登る瞬間を捉えた奇跡的な映像であり音楽史的にも重要だ。てか、そんなことより全身鳥肌が立った。ゾクゾクした。

ストーンズを知らなかったゴダール。
なのでこれは偶然の産物。
これを『奇跡』という。

アナザー・サイドはゴダールの妻だったアンヌ・ビアゼムスキーが演じる革命家やブラックの活動家たちのフィクション映像。中国の文革、アメリカのブラック・ムーブメントなどに刺激を受け、映画を政治的なメッセージを発信する媒体としたゴダール。

イデオロギーを語ると普遍性が失われるのですね。

ストーンズのレコーディング風景だけだったら音楽映画の金字塔の一つになっていたと思う。

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エロくそチキン

4.0【ギャップ】

2021年12月10日
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この作品は、事前に何か解説のようなものを読んだ方が良いかもしれないと思う。

ゴダールが、これを撮るまでローリング・ストーンズを知らなかったという話しや、ミック・ジャガーが「悪魔を憐れむ歌」が取り上げられたのは偶然と話したことは、よく知られている。

(以下ネタバレ)

だが、ゴダールの撮るブラックパワーや、「我が闘争」を朗読するポルノ書店主の場面の不穏な感じと、「悪魔を憐れむ歌」の不穏な感じが妙にマッチしていて、前段で書いたことは本当だろうかと疑ってしまう。

それに、そもそも、ゴダールがローリング・ストーンズを知らなかったということが信じられないのは、僕だけだろうか。

この作品が撮られた1960年代、日本は高度経済成長を謳歌していたが、世界のあちこちでは不安定化の動きが見られていた。

ヴェトナム戦争、キューバ危機、ケネディ暗殺、中国の核実験、アメリカの公民権運動激化と、マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺、ソ連を中心にした東欧諸国のチェコスロバキア侵攻などは代表的な出来事だ。

しかし、アフリカ諸国が独立し、欧州では、現在のEUに繋がるECが設立されるなど未来に向けた動きもあった。

この作品は、そんな不穏さと、その中でも見出される希望の混在した感じを描きたかったのだろうか。

「悪魔を憐れむ歌」録音の場面も、その歌詞の内容とは異なり、ローリング・ストーンズは協調して、どこか明るく録音に取り組んでいるように見える。

若き日のミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツ、そして、ブライアン・ジョーンズを観れるのはとても嬉しい。

しかし、このしばらく後に、ブライアン・ジョーンズが、ローリング・ストーンズを脱退することから、この録音の場面を注視すると、ブライアン・ジョーンズの孤立していく感じが見て取れると言われていて、皆さんは、分かっただろうか。

そんなこともあって、事前情報を読んだ方が良いと冒頭に記してみた。

作品は、ドキュメンタリーとフィクションを組み合わせたもので、フィクションの場面も、ゴダール的というか、ヌーヴェル・ヴァーグ的だ。

好みは分かれると思うが、この「悪魔を憐れむ歌」の歌詞や、フィクションの場面の不穏な感じが、どこか、協調へ向かおうとしながらも、引き戻そうとする分断が明らかな現在の僕たちの世界に通じるように思われる。

そして、ブライアン・ジョーンズ……。

ローリング・ストーンズ好きには見逃せない作品だと思う。

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ワンコ

3.0ファンには少し悔しい作品

2021年12月10日
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鑑賞方法:映画館

チャーリーワッツ追悼リバイバル作品。
正直ストーンズファンの自分にはあんまりで、でも今観たらまた違う見え方があるのかもと足を運んできました。
やはりスクリーンで観るエネルギーに充ち満ちた彼らを見れるのはそれだけで嬉しい。
とにかく格好良いのです。タバコの置き方、楽器の弾き方、ただ立ち上がるだけでも見惚れてしまいます。
「悪魔を憐れむ歌」が段々と練り上がる工程はとても興味深い。
長回しなのも良くてスタジオに入ってるような高揚感もあります。
末期のブライアンは見ていて辛いものがあったりもしますが、これもバンドの長い歴史を正しく切り取ったものでしょう。
何よりニッキー・ホプキンスが後姿ながら長々と見れるのは貴重でしょう。力の抜けた彼のプレイは本当魅力的。
しかしゴダールなのでただのドキュメンタリーではないんです。
間間に政治的思想が織り込まれるのですが、これがわりに長いんですよ。
当時なりの尖ったつくりなのでしょうが、これが地味に辛い。
そんな辛さを超えて、ようやく完成が見えてくる楽曲。
ただ映されているのはレコーディングの終盤までで、完成形をエンドロールにでもいいから流して欲しかったです。
やはり、ストーンズファンには少し悔しい作品でした。

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白波

1.5尺埋めしなくていいです

2021年12月8日
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楽曲の制作シーンは大変興味深く楽しめるのだが、多分それだけでは室内のシーンばかりになるから、ノンフィクションシーンを交互に織り交ぜたのだとは思うけど、結果、つまんない尺埋めになってしまっている。
クルマのスクラップの山の中で革命を唱える黒人たち、森の中のイエスノー、書店のビンタ、海のクレーンなど、意味を考えても無駄。
しかも最後に1時間半に意味なしって宣言されたら一生懸命観た時間を返してくれと思ってしまう。
観客をそこまで突き放すのか!
せめてエンドロールでは完成曲なり、他の曲なりローリングストーンズの曲をかっこよくかけて欲しかった。
エンドロールまで無音とは!

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momo

3.5ゴダールの映画はやっぱり眠い

2021年12月5日
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鑑賞方法:映画館

「若いミック・ジャガーが動いてる!」って思ったのね。ローリング・ストーンズの話題って「ミック・ジャガーは○歳になってもスゴイ!」っていう文脈で見ることが多かったから。

ローリング・ストーンズのレコーディング場面はワンカット長回しでフレデリック・ワイズマンなのかっていうドキュメンタリーなの。でも色んな人が淡々とやってるの観るの面白い。

レコーディング以外のパートは、もう、訳解んないね。全部のパートを誰かに解説して欲しい感じだった。アートに近いね。そして眠くなる。ローリング・ストーンズを撮ってもゴダールはゴダールだった。

収録してる曲は良い曲だから『聴いてみようかな』と調べたら《Sympathy For The Devil》っていうんだね。それでロックンロールの名曲なのか。メロディーが優しい感じだからロックと思わなかった。音楽のジャンル全然知らないから無知な感想だけど。

レコーディングシーンは面白いし、その他のシーンも全然分からないけど観ていられる質の高さで、そんなに分かろうとしないで観るのが面白いね。

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Scott

2.5イヤイヤ 高度成長期はこういう映画流行ったんだろう 出てる人皆んな、今亡くなってるかヨボヨボだと思うと感慨深い。

2021年12月5日
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難しい

昭和40年代生まれって、学生運動と無縁で、寺山修司も吉田拓郎も無縁で受け付けない。
それくらい世代の壁がある。
ツーか何割かは寺山修司、吉田拓郎全く知らない奴いるよ。

今の平成生まれから我々を見て感じる
ジェネレーションギャップというヤツだ。
後述するように良い点もあるのですが、寝てしまったので星は少ない。

表層的にいうならば、寺山修司的な、アナログな説教くささ満載

毛沢東、ベトナム戦争、コスイギン、キューバ革命
アナログで抽象的な、詩??の連続、そういやレノンも毛沢東とか色々言ってたなぁ。
そういう自分は元ビートルズのマニア。リアルタイムではないけども。

だから、宿命のライバルのストーンズ観に行った。ドラムのチャーリー・ワッツ、ミックに次いで存在感あったし。
でも・・・・

俺、ストーンズ見に来たんだけど・・確かに半分はストーンズだけれども

芸術的すぎて、寝ました。チャーリー・ワッツ追悼って・・・

15名の客の半分は既にリタイアした白髪世代。その人たちにとっては懐かしいだろね。

1968の風景だが、1978、1996の上映だというが・・・

ただ秀逸な点もある
デジタルリマスター的なものでないらしいのだが
決して高画質ではないが、
アナログ映像が劣化が殆どなく、リアルな1968が体感できる。
まるで今1968のような生々しさ。抽象的な詩、画面も当時の空気
と思えば感慨深い。50年以上前だから・・当時のテレビ映像は巨人の星とかアニメ以外は
劣化が激しいものが殆どだから貴重。勿論映画も。

でも俺はストーンズが観たかったのだ。白黒でもイイから
サティスファクションとか・・・

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満塁本塁打

5.0"ゴダールに感謝!"な映画

2021年12月3日
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鑑賞方法:映画館

この映画を初めて映画館で観たのは、いつかもう忘れてしまいましたが、"動くブライアン"に感激し、あの『悪魔を憐れむ歌』が徐々に曲らしくなって行くのを見ることが出来て、当時興奮したことをよく覚えています…(最初はボブ・ディラン調のスローな曲だった)。

そして、この作品を観た当時は、もうこの世の人ではないブライアン・ジョーンズという伝説のロック・スターに思いを馳せていました。でも、まさか今回、今年8月に亡くなったチャーリーの緊急追悼上映になるなんて…ホント寂しい…。

何の偶然かは知りませんが、ゴダールがこの時期のストーンズを撮影しフィルムに残してくれたことには感謝です。それは、ストーンズ黄金期の始まり(音楽的ピーク)を撮影していたというだけで奇跡なんですが、今やもうこれは歴史的フィルムと呼んでもよいものになってしまいました。

*初めてこの作品を観た時、間に挟まれる"訳の分からない"トーク?映像が退屈で仕方ありませんでした。でも、今では色んな映画を観てきたせいか、「こんな映画もあるよね」と思えるようになりました…(笑)

*この映画、たぶんストーンズ・ファン以外の方は、全く楽しめない作品かも知れません…笑

*ウィキペディアによると、ゴダールはこの作品を制作する以前は、ストーンズの事を知らなかったらしい…オイっ!(笑)

*この曲を録音している、ロンドンにあるオリンピック・スタジオに、8年ほど前行ったことがある。元々映画館であった場所がスタジオになり、また再び映画館へと改装・改築されていた。映像に見えるなんだかだだ広い感じは、映画館だったからなのかと、改めて思った。ミキシング・ルームはもしかしたら映写室だったのかも知れない。
ちなみに、このスタジオがある近くの通りを更に進んでいくと、マーク・ボランが事故死したガードレール沿いの道路へとたどり着く。今でもマークの記念像があり花が添えられている。

*更に…笑
最寄駅は「ハマースミス」。駅からバスに乗って行った…どこで降りるかは、忘れた(笑)
更に…笑
ハマースミス駅前には、「ハマースミス・オデオン」の名でも知られる「ハマースミス・アポロ」がある。

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stoneage

4.0エロ・グロ・ナンセンスだね。

2021年12月3日
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鑑賞方法:映画館

ジャンリュックピカードじゃなくて、ジャン・リュック・ゴダールだよね!まだお元気なんですね。
ミック・ジャガーってジョン・レノンとボブ・ディラン足した様な歌い方していると思った。ゲット・バックの様に聞こえた。
映画はエロ・グロ・ナンセンスそのもので、僕は懐かしく感じた。マルコムXとキング牧師の運動の違いで、黒人運動が二分されていた事も理解できた。
ミック・ジャガーってアレサ・フランクリンのアメージンググレースに出ていたと記憶するが、彼は黒人に劣等感を持っていたんじゃないかなぁ。
ミック・ジャガーって楽器何ひくのかなぁ?
ビートルズは詳しいと思うが、ローリング・ストーンズは何故か聞かなかった。でも、この映画は凄く良かった。ローリング・ストーンズ版のレット・イット・ビーかも。

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マサシ

3.0なんのこっちゃ

2021年9月15日
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個人的に、ストーンズもゴダールもファンやけど、この映画、「逝ってる具合」がエグ過ぎて意味不明。まあ、ゴダールとストーンズの組み合わせやし、その辺、ある程度、必然的なんかもしれんけど。

ゴダールは、インタビューとかで、今作を「商業映画」とか言ってたり(色々、事情はあったみたいやけど)するけど、正直「オッサン、ぶっ飛びすぎ」。こんなもん、広く一般受けするわけないやろ。描き方も抽象的で、映画評論なんかやと、「史上、最も長いミュージック・ビデオ」とか、言われてるくらいやし。

メッセージ性の強い作品であるのはわかるけど、脈絡不明の場面転換が多様されてて、大筋が「混沌」とし過ぎかな。確かに「悪魔を憐れむ歌」は、20世紀の政治の歴史性を描いた歌ではあるけど、ゴダールが、それをこの映画の筋や編集と、どう関連させてんのか、ストーリー展開が抽象的で全然ワカランし。トータル、何が言いたいのかサッパリ。

良かったんは、そのストーンズのレコーディング風景が、観れるトコかな。でも、それもファンやなかったら、退屈極まりない映像やろけど。まあ、ゴダール作品ではこんなん珍しくないし、「共産主義思想やら、ファシズム、ブラック・パンサー党やら」が登場したりと、「1960年代後期」を捉えた映画なんは、何となくわかるけど、結局「なんのこっちゃ」な感想かな。

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Ezy Ryder

3.0ゴダールとストーンズ

2020年10月13日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

ビル・ワイマンがマラカスを振り、キース・リチャーズがベースを弾く、ミック・ジャガーを含めたバンド内での力のバランスが垣間見れる、劇中も後半に入りレコーディングにブライアン・ジョーンズの姿が見当たらないギクシャク感!?

文化的に重要な位置を占めているザ・ローリング・ストーンズではあるが政治的なイメージは無く、ゴダールが撮りたかった意図は?

ストーンズのファンが純粋に鑑賞するのは危険+ゴダール好きなら堪らない本作品、ストーンズのレコーディング風景より多めに挿入されるゴダール節炸裂な映像の数々、知識人なら分かるのであろう朗読のオンパレードに官能小説の語りが始まり、シュールにも取れる革命のヒロインからブラック・パワーを名乗る集団と、一切ブレることのないゴダールにお手上げ!?

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万年 東一