「「悪魔を憐れむ歌」の制作過程がわかるお宝」ワン・プラス・ワン エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
「悪魔を憐れむ歌」の制作過程がわかるお宝
シネコンでこの時期のゴダールが観られるなんて凄い。そう、これはチャーリー・ワッツ追悼上映。
ゴダール × ( ザ・ローリング・ストーンズ + フィクションの革命家たち ) といった構図。
1968年の「悪魔を憐れむ歌」のレコーディング風景だけで値千金。ストーンズが次の高みへ登る瞬間を捉えた奇跡的な映像であり音楽史的にも重要だ。てか、そんなことより全身鳥肌が立った。ゾクゾクした。
ストーンズを知らなかったゴダール。
なのでこれは偶然の産物。
これを『奇跡』という。
アナザー・サイドはゴダールの妻だったアンヌ・ビアゼムスキーが演じる革命家やブラックの活動家たちのフィクション映像。中国の文革、アメリカのブラック・ムーブメントなどに刺激を受け、映画を政治的なメッセージを発信する媒体としたゴダール。
イデオロギーを語ると普遍性が失われるのですね。
ストーンズのレコーディング風景だけだったら音楽映画の金字塔の一つになっていたと思う。
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