明日に向って撃て!のレビュー・感想・評価
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アウトローの生き方
台詞回しが飄々としていて好みでした。
印象に残ったのは「雨にぬれても」の自転車のシーン。滝壺に飛び込むシーン。あとは言わずもがなラストシーン。
滝壺前でのごたごたが好きです。おもしろいというか可愛らしいというか。
ラストは苦しさやら格好よさやらで胸が詰まる思いでした。
写真で旅の道中の様子を見せるのが好きでした。コードネームU.N.C.L.E.のラストを思い出しました。
ただ馬に乗って逃げる場面でもカットで撮る方向を変えたりして、飽きさせずオシャレに見せていました。
銃を使うシーンがどれも格好いい。手で叩き出すような撃ち方好きなんですよね!
自転車を捨てるシーンは彼らが時代に取り残されていくことを表しているんでしょうか。
足を洗おうとしたところで強盗の被害者になるのは皮肉だなと思いました。
アウトローがその生き方から抜け出すのは困難なのだと思わせられました。
それでも、どこまでも逃げて最後まで必死に生きようとする様は格好良かった!
ニューシネマだねぇ
まさしくニューシネマだねぇ。
10年ぐらい前に「イージーライダー」を観て、「何だこりゃ?」状態だった。それ以来、アメリカン・ニューシネマは敬遠しがちだった。けれども、この映画はガツンと来た。これからはアメリカン・ニューシネマも観てみようかしら。
この映画の「人生同じことの繰り返しなんだぞ」感は半端ない。主演のポール・ニューマンとロバート・レッドフォードは逃げるだけで、何も成長せず、女まで捨てて逃げまくり、最後まで同じことを繰り返す笑。でもそれは、多くの人の現実なんだろう。
でも、そんなことわかってるよ。
自分がダメなことなんてわかってる。
ダメな人間だらけだよ世の中。
分かり切ってる。もうそんな当たり前のことに、いちいち頭にくるのもうウンザリだ。
この気持ちをわかってくれよ。わかってくれよ。
この映画の中の二人は、わかってくれない世間に対する執着心からギャングをやってるように見える。
生きにくい世の中に対する悲痛な叫びだよね。
最近の映画、って言うか俺が好き好んで観る映画のシナリオって、とてもパターン化されているんだな。
アメリカンニューシネマの傑作…らしい。 よく分からん、アメリカンニ...
銀行強盗ってアメリカの文化なの?
体制は新しいものを嫌う 今まで築き上げてきた努力が新しい力によって...
実在してたというのがすごい
ルパンみたい
犯罪の代償
総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
体制に逆らい自分の思うがままに自由に生きる人々の姿を描いて、かつて一時代を築いたのがアメリカン・ニューシネマと言われる分野で、本作品はその代表作の一つ。だがそのような行為は社会秩序を乱し周囲の人々を傷つけ不幸をもたらし、自分勝手で破壊的な犯罪である。だから自分は時にこのような犯罪者を英雄視して描くこの分野が必ずしも好きではない。
だけど本作品は楽しめた。それは主役の犯罪者二人が他人を犠牲にして自由に生きようとして、冒頭から激しく社会から追い詰められるからであり、南米に逃避行しても思い通りにはいかず、彼らの行動の代償が最初から最後まで描かれているからである。特にいつまでもどこまでも追跡してくる正体不明の六人組の荒野での場面は不気味だった。そして二人を演じた役者の演技が良かった。自分はニューマンが好きでレッドフォードはそれほど好きではないが、今回はむしろレッドフォードのほうが存在感があった。
時代の恐ろしさ
かつては世間の注目を浴び、輝いていた2人の強盗。しかし彼らの時代は終わり、ついには追われる身となります。逃げて、逃げて、また逃げて…しかし、何から逃げているのでしょうか?
生きがいとして選んだ強盗という道。それは永遠ではなく、いつかは"終わる"のです。その現実に直面したとき、再び人生を考え直し、選ばなければなりません。"夢"か"現実"かを。
世間は非情で、都合の悪いものは排除し、新しい何かを生んでは、また排除します。彼らは、"時代"から追われているのです。そしてそれからは決して逃れることはできないのです。
いま私たちが生きているこの世界。それは常に変わっています。そんな中で"過去"と向き合うことの重要さを説いた社会的な作品とも言えるでしょう。
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