「ジャッキーの偉大さを感じてしまう映画」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキーの偉大さを感じてしまう映画
清朝末期、西洋列強に侵略された中国で、ヤクザや西洋人の横暴に対抗する武道家の活躍を描く物語。
ジェット・リーが、リー・リン・チェン時代に撮ったクンフー映画。ユン・ピョウも出演していてアクションシーンに期待がかかる映画です。
しかし、残念ながらクンフーアクションは少々期待外れ。ワイヤーアクションや小道具を中途半端に取り入れてしまい、それは私の期待にそぐわないものでした。派手にしたかったのでしょうが、武術家としてのジェット・リーの良さを消しているように思えました。
前半はコメディタッチでしたが、その笑いも個人的に好みではありません。ボケ役を担うユン・ピョウなどの言動に対して、苛立ちの方が強く感じてしまい、笑うに笑えないものでした。
ストーリーに観るべきものはなく、当然私的評価も厳しめです。
それにしても、つくづくジャッキー・チェンの偉大さを思い知ります。クンフーに色々な小道具を当て込みながらも、クンフーアクションの凄みを失わない。コメディも嫌味にならず思わず笑顔になるような笑いを散りばめ、それでもアクションの凄みを失わない。
少なくと、映画人としては、ジェット・リーの遠く及ばない俳優だった思います。
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