劇場公開日 1960年9月15日

「長すぎてだれる!!」悪い奴ほどよく眠る アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0長すぎてだれる!!

2017年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

長尺の上どのシーンも長くテンポが悪いです。冒頭の結婚式のシーンも長すぎます。黒澤作品はいつもタイトルは熱いのですが、中身はひたすら起伏に乏しい気がします。夜道に切り替わると、おっ暗殺パート来たかとなりますが、重要人物が誰もいない夜道を一人歩きしたり、官庁で一人居残っていたりするのでネタ映画になっています。10年前の第一次安倍内閣では松岡農相の不審死がありましたが、死体を見つけて一時間通報しなかったそうです。次の赤城農相の顔がボコボコになっていたり、農水官僚も次々と痴漢で逮捕されたので、これは農林中金を寄こせという脅迫によるものでしょう。経世会の政治家は次々に汚職が発覚したり殺害されたり病気にさせられました。昨年、加藤の乱で森喜朗に歯向かった加藤紘一が亡くなり、谷垣は自転車事故で半身不随となったので邪魔者はいなくなり、清和会は現在も安泰です。社会派のようで、下山事件の黒幕のGHQや現在でいうジャパンハンドラーズのような存在も出てこないし、中川昭一殺害を指示した世界銀行のロバート・ゼーリックみたいのが出てくればワクワクしましたが、リアルさに欠ける内容の映画でした。

𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞