「キャプラの名人芸」我が家の楽園 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
キャプラの名人芸
キャプラの理想主義が、二組の親子を対比させて描かれるヒューマンコメディの傑作。主演のジーン・アーサーの可愛らしさ、キャプラ映画初出演のジェームズ・スチュワートのまだ未熟ながら初々しい演技が魅力の作品。大戦前の時代とは無縁の明るさがいい。時に理想主義が非現実性を露呈する危うさがあるも、社長カービーの存在がその危機を脱している。クライマックスの法廷シーンが、流石キャプラの演出の巧さでお話を急展開させて、一気に物語を面白くさせている。名人芸と称したい。
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