ワイルド・アット・ハートのレビュー・感想・評価
全24件中、21~24件目を表示
最高だった
カナザワ映画祭2014の爆音上映で見た。大昔レンタルビデオで見て以来で、DVDも買ったけど見ていなかった。今まで見返さなくてよかった。
セクシーであることに一切ためらいがないセイラーとルーラの生き様が非常にすがすがしい。目いっぱい自由に生きようとしていて、そこに曇りのなく疑問の余地もないところが素晴らしかった。しかし自由を満喫するにはお金もかかる。泣く泣く犯罪に手をそめてしまうのは悲しかった。
以前に見た印象はウィレム・デフォーの頭が吹っ飛ぶところとヘビ皮のジャケットばかりが印象に残っていた。サントラCDは買って音楽は親しんでいた。
ちぎれた手首を犬がくわえてどこかに行ってしまう場面は何の映画だっけ?と思っていたけど、これだった。素っ頓狂で悪趣味で面白い場面だった。
爆音上映であるため、ダイアン・ラッドのキンキン声でわめき狂う度に頭がズキズキした。彼女が依頼した殺し屋がセイラーにたどり着く前に事件が起こったのか、不発なところが変だった。彼女の怪演ぶりは恐ろしいけど、けっこうしつこくてお腹いっぱい。すごすぎて編集できれなかったのだろう。
結末の『ラブミーテンダー』があまりに素晴らしくて鳥肌が立った。素晴らしいハッピーエンドの余韻に浸りたかったので、この映画で映画祭は終わる事にした。
オレみたいな凡人は頑張って技術を身に着けて何かできるようになって、それでどうにかしようとするのだが、セイラーのように素で魅力があったり強かったり無鉄砲であったりすることに圧倒され、憧れる。戦場などで生き残るのはきっとそういうタイプだと思う。
ローラ・ダーン
内容はさておき、ニコラス・ケイジ扮するセイラーの単純な生きざまが最高!!
ローラ・ダーン扮するルーラのひたむきな愛もいい!!
ローラ・ダーンって表情豊かで素敵だなぁと見いってしまいました。
愛と暴力と、、
暴力、そして、相反するかに見えるラブ。
男がツナタウンでビールを傾け、その不吉さを体現して行く。
私事だが、僕の恋愛は大体この映画の様な物が殆どなので共感は出来る。
恋愛というは不吉な女を連れて旅に出る事だし逃げる事。
じゃ無きゃ面白く無いし愛を感じ無い。
それは怖い人も来る。
因み昔そんな関係で放火されそうになったのだ、、
怪作と思われがちなリンチの作品だが、実は社会のある特殊なファクターにおける象徴性がある。
で、この映画は反省と共感、そして一種の憧れを抱きながら毎回観るのだ。
ほど良いリンチ加減
デヴィッド・リンチの作品としては、独特の躁鬱感漂う演出も程良く、ストーリーの流れも理解できるため、かなり見やすい。
しかし、個人的にニコラス・ケイジにワイルドな悪党役は合わないと感じており、ローラ・ダーンにももっと上品なイメージを持っているため、キャスティングという面では受け入れられないものがあった。
その違和感を狙ったのかもしれないが…
随所々々に良い感じでリンチっぽい演出が入るため、リンチの作品が嫌いではなければそこそこ楽しめる。
全24件中、21~24件目を表示