「親子のような恋人のような」ロリータ(1962) smallvilleさんの映画レビュー(感想・評価)
親子のような恋人のような
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年端もいかない娘が好きで好きでたまらない主人公を視点に物語が進んでいく。アブない映画だと思ってみたらほんとに危なかった。
冒頭で酒瓶だらけになった家を、足元を気にせずぼうっと歩いていた意味がだんだんわかっていく構成が気持ちいい。
あとホテルでホテルマンの黒人と補助ベッドをそぉっと設置するシーンはずっと笑える。
終盤、息苦しいような何とも言えないやりきれなさを感じる。あそこでロリータを(殺意を持ったかもしれないが)撃たなかったことが唯一の救いであり、ハンバートは最後まで彼女への愛を突き通したことになる。去り際もいいね。
娘を持つ世の男親には、きっとこの過保護な主人公の背中の気持ちがわかるはず。
ああ、なにかが目覚めそうでいやだ。
わたしはロリコンではありません。
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