劇場公開日 1977年4月16日

「ロッキーのテーマ「エイドリアン!」「ロッキー!」泣ける」ロッキー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロッキーのテーマ「エイドリアン!」「ロッキー!」泣ける

2023年8月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

初鑑賞

監督は『ベストキッド』『ベストキッド2』『ベストキッド3 最後の挑戦』『ロッキー5 最後のドラマ』のジョン・G・アビルドセン
脚本は『ロッキー』シリーズ『ランボー』シリーズ『クラブハンガー』のシルベスター・スタローン

ボクシング映画の金字塔
スタローンの出世作であり代表作

ロッキーは無名のプロボクサー
伸び悩んだまま歳をとってしまい所属ジムの会長には引退を薦められる始末
一方で世界ヘビー級チャンピオンのアポロは対戦相手が骨折で出場できないことになり困っていた
他の上位ランクはスケジュール的に無理
そこでアポロは話題作りにもなると無名のボクサーを選んだ
アメリカンドリーム的なものはウケるとふんだのだ

1番の見どころはやっぱりロッキーとアポロの試合だろう
そのあとに「エイドリアーン!」「ロッキー!」は名シーン
あとロッキーがランニング練習中に投げてもらった林檎をキャッチするシーンからのフィラデルフィア美術館の階段を昇り両手を天に突き上げる一連の流れも名シーン

残念なのはヒロインが全然ヒロインらしくないこと
人見知りキャラにもほどがある
眼鏡は漫画の教育ママくらいしか見たことないタイプ
外したら美女かと思えばそんな漫画チックな展開はない
吹き替えは松金よね子だがなんとなく彼女に似ている
松金が寄せたのかタリアが寄せたのかわからないがまあ偶然だろう
ネットで調べたらフランシス・コッポラ監督の妹だという
その上の兄はニコラス・ケイジの父親でそのきょうだいの父親は映画音楽で高い実績を持つ人物
日本でいえば長門裕之津川雅彦兄弟の一族みたいなものだ

ロッキーの親友はヒロインの兄だがこれも全然いけてない
ハゲのポッチャリおやじ
全然ヤングじゃない

ロッキーにしたって地元の女の子や親友の下品な発言を批判するくせに自分で考えたニックネームは「イタリアの種馬」
どうなってんの!
まっ大人は誰もが矛盾を抱えて生きていくものでそれが人生というものだろう

ロッキー曰く口の悪い女ははじめは人気者になるがすぐに飽きられ淫売になるらしい
あのちゃんが心配だ
それにしてもロッキーって説教くさいな

アポロはどうやら目立ちたがり屋らしい
入場も派手だ
ワシントンに扮している
フィラデルフィアはワシントンとニューヨークの間にあるからな
ちなみにラウンドガールは自由の女神に扮している
黒人がワシントンに扮していいなら人魚姫もアニーも黒人でいいよね
そのうちハリウッドで大谷翔平の伝記映画が制作されたら大谷役もきっと黒人だろう

エンドロールが短い
残念なのはロッキーのテーマじゃないこと
いやいやそこはロッキーのテーマで締めろよ

配役
鳴かず飛ばずのプロボクサーでエイドリアンに片想いのロッキー・バルボアにシルベスター・スタローン
ポーリーの妹でペットショップで働いているエイドリアンにタリア・シャイア
ロッキーの親友で精肉工場で働いているポーリーにバート・ヤング
ロッキーが所属するボクシングジムの経営者で元世界チャンピオンのミッキーにバージェス・メレディス
ロッキーが対戦することになる世界ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードにカール・ウェザース
アポロのトレーナーのデュークにトニー・バートン
ロッキーを取り立て屋として雇っている高利貸しのトニー・ガッツォにジョー・スピネル

野川新栄