劇場公開日 2020年9月11日

「古いモノクロ画面は辛いが、どんどん引きつけられる」レベッカ(1940) resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0古いモノクロ画面は辛いが、どんどん引きつけられる

2023年11月10日
PCから投稿

まずはレベッカとはこういう映画だったのかと大いに感嘆。
これぞ正統派ミステリーという醍醐味を存分に味わうことができた。

正直言えば中盤までは画像の悪さも相俟って散漫という印象だったのが、レベッカという謎の女の核心部へ導く手法にまんまとしてやられ後半は目を離せなくなる。

ヒロインの「うぶな新妻から真の妻」への変化も目を瞠らされる要因であり、いずれにしろヒッチコックの論理構築性と映像・演出による感情操作の妙に見事にはめられたということだね。

ただ一点、前妻レベッカには忠実で新しい妻には冷淡意地悪だった女召使頭がなぜあれほどまでのことをしたのかという部分に関しては納得できていないので、そこは調べてみたい。

130分という長丁場だが映画レガシーの一つとして見た甲斐大ありでした。

resuwisshu311