「犬までリーゼント」レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
犬までリーゼント
全体的な雰囲気は『ブルースブラザース』そのまんまでした。最も違うのは強欲なマネージャー(マッティ・ペロンパー)と搾取される従順なバンドメンバーたちという構図だろうか。当時のソ連は民主化という道を辿ったが、結局庶民は搾取されるだけといったイメージを残してくれた。
アメリカでロシア民謡は受けないからロックンロールを学べ!てな感じでニューヨークからメキシコへと向かう彼らはカントリー、ラテン音楽やロックを学んでいく。バーやレストランの店主たちからは下手くそだと揶揄されるけど、それほど下手くそではない。マネージャーのウラジミールが彼らにタマネギやセロリなどの野菜しか食べさせなかったので不健康そのもののカウボーイズ。凍死したベーシストをそのまま運んでいるのがシュール。
いまいちウケなかったレニングラード・カウボーイズだったが、メンバーの一人のいとこと再会したことで「Born To Be Wild」を演奏することになってバンドとして一皮むけた。労働者ではなくロックンローラーに成長した一瞬だった。いとこのボーカルは下手だったけどね・・・その前に「Tequila」でもウケていたんだけど、順序がはっきりしない・・・
それぞれのシーンを『ブルースブラザース』と比べてみるのも面白いですよ。
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