レオン 完全版のレビュー・感想・評価
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決して”家族的な愛”の物語ではない
パッケージや予告を見て、孤独な殺し屋と少女が時間を重ねるにつれまるで親子のような家族愛が芽生えるストーリーを予想していた(通常盤はそのように捉えられる)がこれは男女の愛などだと気づいた
マチルダは自分の年齢を18と偽り(本編で記載はないが設定は12歳)、レオンを愛人と紹介し、レストランで映画のようなキスをせがみ、ベットで初体験を済ましたいと言う(完全版にしかないこのシーンが2人の関係性を表すのにかなり重要)
ゲイリーオールドマンの悪役さはかなりかっこいい!ヤクでキマっている表現がかなりリアルで不気味だった
マチルダの大人っぽく見せようとする仕草や性に対して素直な所があまり好きではないが、中學生らしさは存分に出せていた
12歳のナタリーが魔性すぎる件〜〜
随分以前にテレビでチラ見しただけで 今回初の映画館での鑑賞。 もう〜〜サイコー!! 何と言っても当時12歳のナタリー・ポートマンが魔性すぎて 観ていて女の私でさえ、ちょっと魅了されてしまったわ! 移民としてアメリカに来た孤独な中年の殺し屋と、 唯一の愛する存在を殺されたやはり孤独な少女が 仇を打つことで共に生きようとする映画。 公開当時の配給会社「日本ヘラルド」がつけたキャッチコピーは 「凶暴な純愛」 カッコイ〜〜イ!! で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては 今回の完全版は公開当時はカットされていた部分が ちゃんと入ってるとのこと。 どんなに「えげつない」のかな?と思ったのですが 未成年に銃を持たせるシーンや、 ちょっとおませなセリフがあっただけで 映像的にはそんなにキツくは無かったです。 そんな事より、19歳で移民としてアメリカに来たレオン。 殺し屋の仕事は完璧とも言える程こだわりが強いのに 字もろくに読めず、人と話すことも苦手で 今で言う発達障害なのかもしれないけど、 移民の先輩として頼りにしていたトニーも 結局はレオンを良いように利用していて レオンの心根の純粋さを理解していたのは 昔の死んだ恋人とマチルダという孤独な少女だけ〜 なんて、悲しい〜〜 だから、ラストの展開にみんな涙するのよね〜 更に私は帰り道のショッピングモールの キッチン用品売り場でピンクのミトンを見かけて 思わず涙が湧いて来てしまった〜〜 なんという天使なレオン〜〜 @お勧めの鑑賞方法は? 映画館で「凶暴な純愛」に身を委ねてください!!!!
星1つは、ナタリーポートマンの素晴らしい演技に(敬)。 【カッコ良...
星1つは、ナタリーポートマンの素晴らしい演技に(敬)。 【カッコ良さが薄っぺらい。暗殺者の凄みゼロ】 ①過去のつらい経験から心を閉ざし、 ②危険な仕事を正確にこなす冷徹さを持ちながら、 ③迷いねこを助ける優しさも秘めた男 ↑が監督の考えるカッコ良さなのはいいけど、それを薄っぺらく貼り付けただけのレオンに、魅力を1mmも感じない。 つらい過去が大したことない(嗤)のは1000歩譲って許すとしてもサ。 暗殺者としてのプロ意識に欠ける言動ばかりが続くのは萎えるわ。 シャッターの弾跡から中のぞくの危ないってイヌでもわかるだろwww。 素顔での暗殺業しかり、マチルダに正体がバレた瞬間「消そう」と思わないヌルさしかり。 暗殺道具を見たマチルダを地下水道に呼び出して殺そうとするけど、マチルダが「管理人のおばさんに、すぐ帰りますって挨拶してきたわ」ってフカして拮抗状態をつくる...そこから暗殺指南、とかすれば? 自分の身の安全はもとより依頼人まで特定されそうなワキの甘さがイチイチ勘にさわり、冷徹な仕事人としての凄みや、心を殺して仕事に身をやつす悲しみを全く感じなかった。 アパートの最上階カド部屋に住んだりレストランのど真ん中の席で食事したり、あんたバカぁ? 人物からにじみ出る凄みとか、生き様から醸し出される哀しみがゼロすぎる。 二流すぎませんこと? えぇ〜?ぜ〜んぜんカッコ良くな〜い😩 さらには、ラストが台無し。 マチルダの成長を見せられるチャンスを盛大に逃がしてる。 ※ネタバレ含むのでコメントで書きます※ 表面的なカッコ良さ・渋さを写すことに終始し、人間的な魅力を描き出せていない映画。 見かけだおし&子供だまし。こんなんで良いの?
アメリカン・ニューシネマの焼き直し。だがそれも良い
熱狂的な愛好家の多い作品だが、1950年代アメリカ映画の有名役者達をあからさまに意識させるなど、お遊びにしても歯の浮くような演出が多く、商業映画の域を出ない。せっかくのゲイリーオールドマンの怪演も、全体のバランスからか控え目に留まっているのが惜しい。少女と殺し屋との愛をテーマにするには、脚本の練りが浅過ぎ、12歳の少女としては恋人ごっこが出来たことによる成長が関の山という感じか。 ただ、90年代に入ってもなお、役所の取締局が悪役と見分けの付かないような描写が観れるのは比較的新鮮か。2000年代以降のアメリカ政府の凋落を知っていると、この映画の麻薬取締局の横暴な描写は、案外時代を先取りしていたのではないだろうか。ほとんどアメリカン・ニューシネマの焼き直しという感じだが、映像や音楽、全体的なバランスの良さで総合芸術としての価値を高めたニューシネマへのリスペクトを感じさせる。
完全版たる効果の是非。
懐かしの作品を再び観ることに、ある程度のリスクを覚悟していたが、再び楽しめたので、ひとまずホッとした。 当時、ジャンレノが背後から撃たれるラストシーンのカタルシスに向けて真っ直ぐに集約されながらも、かつてカットしたシーンを加えたことによりストーリーに厚みが増した。 出演したことに後悔しているようなコメントもあるようだけど、ナタリーポートマンの初々しさや大人びた表情といった相反する演技は、今観ても全然色褪せない。
高レベルでの両立
リバイバル上映の期間を逃さず鑑賞しました。 本作のタイトルとジャン・レノが主演している以外は全然知りません状態です。 ・レオンとマチルダの人間模様と血腥いアクションが高いレベルで作られており、時間があっという間、ラストには感極まりました。 ・物語としては、徐々にレオンの素性というかベースが分かってくる設定が面白かった。冒頭、殺し屋としての腕は確か、というか、完璧過ぎないか?というレベルなのに、実は、欠点というか弱点というか真相が少しづつ明らかになっていくビルドアップの逆が面白い。 ・アクションが面白い。予想も付かない動きに目が釘付け。 ・ジャン・レノはともかくナタリー・ポートマンの演技がすごい。初主演とは思えないくらいに自然に幼さと色気を出している。喫煙のシーンなんか背伸びした子供そのもの。 ・物語そのものは特に捻ってもなく、まあそうなるよなあ。やっぱそうだよなあ。で終わるのが物足りない。 確かに語る継がれる名作でした。
優しい心をもった凄腕殺し屋
ジャンレノ扮する凄腕殺し屋レオンモンタナの隣人へ麻薬密売組織が襲撃し、たまたま難を逃れたナタリーポートマン扮する隣人の娘マチルダがレオンのところへ逃げ込んできた。 レオン観るのは3回目くらいかな。若い頃のナタリーポートマンが魅力的だね。レオンも仕事とは似つかず優しい心をもってたね。
マチルダよ、大きく育て
観る度に切なくて泣ける。孤独な男の暗く冷えきった心に、小さく灯る火。なんと温かいのだろう。レオンの純粋さに比べて、トニーのずるさ、スタンフィールドの汚さが腹立たしい。マチルダの受けた傷も、本当に辛い。でも、レオンが必死に守ったのだから、強く根を張って生きていって欲しい。エンディングのスティングがまた、追い打ちをかけて泣かせる。 BS-TBSの放送を視聴。
これは映画館で観たかった作品
映画館で観たかった作品でもある。レオンと女の子(マチルダ)の関係性がだんだん後半につれ深くなっていく。レオンも全く俺は俺というばかりだが最後には、、、。あれは感動でしょ。悪役もしっかり悪役だし全く言うことがない。文句が言いようがない作品です。 完全版の方がより作品を楽しんで観れると思う。なんか性的とかいろいろ言われたらしいですが、口出したいやつらが騒いでいるだけでカットしなくて良かったかなぁと思う。黙って見てろ。暇人が。 まだまだ言いたいことがあるのでまた追加で描きます。
昔吹き替えで見た記憶があって今回字幕の最上映をしてなので見てきまし...
昔吹き替えで見た記憶があって今回字幕の最上映をしてなので見てきました。 レオンって名作って言われてるけど具体的にどこが評価されてるのから知らないという。 でも感動するし見終わった後の余韻も好き。 マチルダ「オーケー」 レオン「オーケーっていうな」 マチルダ「…オーケー」 ↑ココ好き クライマックスのマチルダと一緒に地に足をつけて生きていきたくなったっていう、レオンの生き方がマチルダのおかげで変わったのが好き 警察はやっぱり正義側として描かれてて仲間には優しいのが悲しい。 マスク奪って変装したレオンを仲間として気遣って、逃げるマチルダをここは危ないよって心配して。 マトリの連中はメチャクチャだけど結局売人してたマチルダの父親が圧倒的に悪だし。(弟は関係ないしなんで撃ったん?だけど) 個人的にハピエン厨なのでやっぱり生き延びてほしかったというのが感想の大元でした。 また見たいな
名作中の名作
大好きな映画でDVDも所有していますが、やはり一度は映画館で観てみたい。幸いにして今回、期間限定のリバイバル上映があることを知り、その希望が叶うこととなりました。
この映画の魅力はなんといっても登場人物にあります。
主役は寡黙で不器用、子供のように純粋な心を持ちながら、プロの殺し屋として冷静、冷徹、冷酷に仕事をこなすレオン。警戒心が強く、就寝時は常に銃を手元に置き、椅子に座り、片目を開けたまま眠る徹底ぶり。鉢植えの植物が唯一の友人であり、安息の居場所がない根無草のレオン自身を暗喩しています。
ヒロインは12歳の少女でありながら、どこか大人びた色気のあるマチルダ。しかし、家庭環境は最悪で日常的に家庭内暴力を受け、優しさや愛に触れたことがなく、学校にも通っていません。家族を皆殺しにされた後の彼女は文字通り身寄りのない根無草となります。
そして、悪役のスタンスフィールド。麻薬捜査官でありながら麻薬中毒者であり、麻薬の密売人でもあります。覚醒剤のカプセルを噛み砕くとその表情は豹変し、研ぎ澄まされた凄まじい嗅覚で標的を見つけては、なんの躊躇もなく銃をぶっ放す。周囲を震撼させるその様子はまるで『無敵の人』。完全にぶっ飛んだ人物設定なのですが、それを完璧に演じきるゲイリー・オールドマンの演技にはただただ圧倒されます。
映画はこの3人の絡みを中心に描かれていきます。当初はまったく接点のなかった3人ですが、マチルダの父親がスタンスフィールドの麻薬をくすねたことで、マチルダ以外の一家全員が皆殺しに遭い、たまたま外出中でその難を逃れたマチルダがレオンの部屋に逃げ込んだことから3人の関係が作られていきます。
スタンスフィールドへの復讐を目論む12歳のマチルダは、プロの殺し屋であるレオンから殺しのテクニックを学んでいきます。当初は教えるのを拒んでいたレオンですが、マチルダの覚悟に触れて惜しみなくそのノウハウを伝授していきます。
一方でふたりの間には愛情も芽生えます。孤独で愛を知らない根無草のレオンとマチルダ。年の差はあれど、そのふたりがひとつ屋根の下で生活を共にするなか、徐々に心を通わせ、互いを心の拠り所とし、生まれて初めて信頼しあえる大切な存在として認識するようになります。根無草のふたりにようやくできた安息の居場所。
ただし、これは恋愛感情というより、疑似保護者と被保護者のような疑似家族に近い関係性、家族愛に近い関係性でもあり、単純な恋愛感情とは少し違うのかなと自分は思っています。
完全版にはレオンとマチルダが心を通わせる過程が踏み込んで描かれ、特にマチルダがレオンに恋愛感情を抱き、レオンがそれに戸惑うシーンも描かれてはいますが、これは本当の意味での恋愛感情というより、少女が必死に背伸びをして大人に近づこうとする過程で芽生えた感情、あやふやな関係性をなにか確かなものにしたいという心情の表れなのかな、と自分は解釈しています。
物語は残念ながらハッピーエンドとはなりませんでしたが、それでもレオンは無機質な人生から短い間ではありましたが、人を愛する人間らしい人生を送り、マチルダも無事に復讐を遂げ、愛や優しさ触れて、その後は強く生きられたのではないか。そんな希望の見える終わり方だったと思います。
2023年劇場鑑賞でも全く遜色ない傑作
2023年劇場鑑賞267本目。 今でこそ結構映画館でまぁまあの本数観ていますが、子供の頃は予算にも限りがある上、犯罪者が主役の映画は感情移入しづらいので避けていました。 大人になった今レオンとゴッドファーザーは観ておきたいなと思っていて、スカパーで録画してあったのですが観るとなるとなかなか腰が上がらず・・・。 そんな中イオンでリバイバル上映をすると知りましたが1週目どうしても他の映画と時間がかぶって諦めたのですが、2週目もやってくれて、時間もピッタリだったので満を持して鑑賞。 子供と強い赤の他人のおじさんの組み合わせはばっと思いつくだけでもアジョシやマイ・ボディガードなどありますが、レオンがエポックメイキングだったのは間違いありません。 もっと冷酷な殺し屋だと思っていたジャン・レノ演じるレオンが意外とおちゃめな面を持っていたのが良かったです。基礎となる作品なので展開はある程度読めますが、丁寧にマチルダとの関係が描かれていて良かったです。 それでも減点したのは、明らかに正義のためだと信じて騙されてレオンと戦わされて殺される警官がかわいそうでたまらなかったからです。
根なし草
「根がないんだ、俺と同じさ」 「大地に植えれば根は張るものよ」 15年ほど前、WOWOW制作の番組「映画を観て旅に出た」という番組を観た。旅先はニューヨーク、案内人は濱田岳だった。ルーズヴェルト島に向かうロープウェイを目にした濱田が溢れ出る想いを語っていたのが本作だった。その中でも僕に鮮烈な印象を残したのがゲイリー・オールドマン扮するスタンであり、以来僕はガムを噛む際には虚空を仰ぎ、簾は掻き分けるように開くのが常となった。この男、とにかく何を考えているのか分からず恐ろしい。 同じく何を考えているか分からないが、こちらはどこか愛嬌のある男・レオン。口をぼんやりと開いている姿が印象的だが、一度銃を持てば俊敏そのもの。仕事に忠実な男を淡々と演じる。こういう無口な仕事人が僕はたまらなく好きだ。 ナタリー・ポートマンも素晴らしい。本当に頭の良さが光りますねこの人は。「タクシー・ドライバー」(1975)でジョディ・フォスターがセンセーショナルな出方をしたように、本作はナタリー・ポートマンだからこそこれほど印象的な作品に仕上がったのではないだろうか。 レオンがあまりにも淡々としているものだから、途中までは展開の割に起伏が感じられず今ひとつ刺さらなかったが、終盤に一気に引き込まれた。特に麻薬取締局の男子トイレの扉が閉じた場面では文字通り身の毛がよだつ思いをした。ラストシーンはこの物語の締めくくりとしてはこれ以外に考えられないというもので、「なるほど道理で名作な訳だ」と腹落ちしたものだ。 スティングの主題歌もいいけれど、個人的に気に入ったのは劇中で流れるボレロのような曲。それぞれの視線や目つきが感じられてとてもゾクゾクする。 番組を観てから15年、僕も歳をとった。だが大人になりきれていない。スコアを聴きながら自分だけの時間を持つことにしよう。
マチルダ尊し
とにかくマチルダが可愛らしかった。
特に印象に残ったのはマチルダが、物真似ゲームをレオンとやるシーン。
普段は大人ぶろうと振る舞っているマチルダだが、単調な生活に飽きてゲームをやろうとレオンを誘う。はじめレオンは困惑するものの、マチルダに合わせようとゲームに取り組む。
殺し屋であるレオンがマチルダに振り回されているシーンに心が温まった。
孤独であった殺し屋レオンが、マチルダに振り回されるなかで、人間味を取り戻していく。
初めはレオンに対して無機質な印象であったが、最終的には親しみがわいた。
スタンスフィールドがヤクを吸ってイカれる演技がとても良かった。最高に気持ち悪かった。
まるで極上の小説を読んでいるような気分になる映画。
やっていることは銃撃戦がメインなのに、ベースに哀愁があるためか、文学的な香りがする。
役者、ストーリー、舞台が揃った名作。
最後のシーンからスティングが流れるエンドロールは最高です。
レオンーノーマンの相討ちは、デスノートの夜神月ーLに匹敵する素晴らしさ。
このシーンのカメラワーク初見の時、リュック・ベッソンは神と思ったくらい衝撃的だった。
マチルダとレオンは、お互いに孤独で、初めて愛する対象を見つけて、疑似家族になった。
必死にマチルダを逃がそうとするレオンに、この瞬間まで生きてきてよかったねと涙が止まらなかった。
そして、マチルダと共に生きることを諦めず、けれど敵を侮ることなく、最期までマチルダを守ったレオンに感服した。
死に直面して、レオンは己が生きることより、マチルダの幸せを願ったんだろうな。
9.11のテロの前のNYは、どこか牧歌的。
今度、NYに行った時、リトルイタリーに行こうと決めた。
とりあえず、来週もう1回、映画館でレオンの世界に浸ります!
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