「おとぎ話みたいな映画」レオン(1994) Λibo.uryyy0さんの映画レビュー(感想・評価)
おとぎ話みたいな映画
殺し屋が主役なので期待したが、リアリティは無かった。殺し屋なのにジャン・レノの動きが鈍重でアクション期待して観るとイマイチ。また、少女の相手してあげるキャラなので凄腕感は更に薄くなる。凡庸オッサン感が出てる為。この主役であれば殺し屋歴少し浅い設定の方が納得いく。凄腕の殺し屋稼業の割に設定や描写にその説得力が欠けてる為リアリティ薄い。マチルダの出番が多すぎる為、本作で一番描きたいテーマは美少女との交流なのだろうが、それ以外の部分ももっと練って欲しい。薄っぺらく漫画的な印象。稚拙なストーリーや設定なのに粋がってる感あり微妙な映画。ゲイリー・オールドマンの演技のやりすぎ感もしかり。とにかく主人公と美少女とのふれあいが多い為そこ以外の話の流れが雑になってる感じ。例えば行動が一流の殺し屋とは思えない。甘いというかよく今まで死なずに生きてこれたなと。少女ではなく殺し屋の描写の方に力入れて欲しかった。別の映画になってしまうけど。部屋で2人の仮装大会?みたいなのがだいぶ長い。半分削って少女が死んだ弟への気持ち表す場面とか入れた方がマシでは。中盤位から弟の事完璧忘れてるように感じた為。心理描写ブレてる感ある。まあリュック・ベッソンだから仕方ないかもだが。あとロリコンに嫌悪感ないならレオンと少女のシーン楽しめるのかもしれないが、恋の雰囲気あえて出してる描写が散見される為、そこに違和感覚える人もいるので万人向けじゃない気もするし、少女が終始ウザかった。少女マチルダに萌えるか否かで本作の好き嫌い決まる部分もあるかも。鉢植えは何かあざとくて白けた。最後は少女がトニー殺すのが筋だと感じたが何もせず、鉢植えを学校の庭に植え替えて終了・・。可愛らしい行動で別にいいが、でもラスト甘々で終わったし、そもそも期待してたのとは全然ジャンル違った。少女趣味的なのも感じる映画。リュック・ベッソン作品やはり苦手だと実感。