劇場公開日 2021年3月5日

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「音なしで見ても無茶苦茶オモシロい活劇力。」レイダース 失われたアーク《聖櫃》 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5音なしで見ても無茶苦茶オモシロい活劇力。

2023年5月31日
PCから投稿

もはや冒険活劇映画の教科書みたいな扱いだが、改めて見直して、面白い映像しか撮らないぞ!とでも言わんばかりの画面の力に驚いた。といわけアクションシーンのほとんどが無声映画でも成立するんじゃないかと思うくらい、一切説明に頼っていない。宝探しのロマンとカラリとしたユーモアのバランスもちょうどよく、それでいて時折スピルバーグらしい過剰なホラー描写が入り込んでくるのもいいスパイス。そしてやはりこの映画のカレン・アレンはシリーズ屈指のヒロインであり、唯一2度登場した女性キャラであることも納得。一作目でこれだけ男性に引けを取らないキャラが描けていたのに、なぜ二作目はああなった?というのは、スピルバーグの女性観を考える上で興味深い資料でもある気がする。

村山章