「蘇る45年前の記憶」ルパン三世 カリオストロの城 カツラギさんの映画レビュー(感想・評価)
蘇る45年前の記憶
45年前の公開日に、当時人気だったセル画の入場者特典を貰う為に友人と二人で行ったことを思い出した。
今回は初めてらしいIMAXにて鑑賞。
もちろん、素晴らしい出来栄え。これをたった数ヶ月で制作していたなんて現代のアニメを考えると感心する。
だから数ヶ月で制作していたことが、大画面で観ると分かる処もあるけど、そういうのも含めて当時の傑作で今でも観て素晴らしいと言える。
宮崎駿監督がリメイクしてくれたら、きっと制作に数年かかって細かい描写まで描き上げると思うけど、新しい作品も観たいから叶わない夢。
このルパン三世は原作のモンキーパンチ先生の大人のコミックとして、TVアニメの方もターゲットは大人だった。それを宮崎駿監督は渋いキャラ5人(ルパン、次元、五右衛門、不二子、銭形警部)を明るいキャラに描き、大人から子供まで観れる楽しいキャラに作り上げ、モンキーパンチ先生が「これは私のルパンじゃない。宮崎駿のルパン三世で私はこんな風にとても描けない。」と称賛して言ったと言われているくらいカリオストロの城のルパン三世は万人が観れるルパン三世としてアニメで別次元のルパン三世を作り上げたことが素晴らしい。
細かいところまで書くと何字書くか分からないので辞めておくけど、日本のアニメのエンタメとしての礎を築いた作品の1つとして皆に勧められるアニメです。
ちなみにセル画はローマ司教に変装したルパン三世が変装を取る前の一コマ(クラリスは後ろ姿)でした。友達は同じシーンの次の一コマで顔の変装を取った後のルパンの顔になった処で羨ましかったです。もちろん、二三人後ろの人はきっとクラリスがロケット花火で催眠から覚めて「オジサマ!」と言うシーンのコマのセル画だったでしょうから本当に惜しかったと記憶しています。