劇場公開日 2024年11月29日

「青い目のクラリス」ルパン三世 カリオストロの城 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0青い目のクラリス

2021年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ロリコン伯爵とともに日本のアニメファンがロリコン化してしまった・・・というほど宮崎作品の中でも人気の高い作品。もちろん俺も例外ではない。『アルプスの少女ハイジ』のクララとともに永遠のロリコン向けアイドルだったように思う。その声優は島本須美。『風の谷のナウシカ』でもナウシカの声を演じている。

 「あなたの心です」という銭形の最後の言葉は心に残る。その言葉に象徴されるように、TV版ルパン三世ファンには不評であっても、多くの宮崎ファンの心を盗んでしまった。金曜ロードショーは忘れたころに放映してくれるので、何度見ても飽きない作品をたまに見るには最適なのかなぁ。

 古城とか落とし穴、そして屋根の上なんてのは明らかに『王と鳥(やぶにらみの暴君)』の影響を受けているのですが、『未来少年コナン』からの空を飛ぶ快感はその後の宮崎アニメへと受け継がれていく。途中、コミカルな顔になるルパンは明らかにコナン!そしてクラリスはラナじゃなくモンスリーなんだと感じる。

 ストーリーもゴート札という贋札をメインにしておきながら、永遠のライバルであるルパン三世と銭形刑事が共同戦線を取る盛り上げ方。わざとらしいテレビ中継のシーンにはなぜか熱くなってしまうし、五右衛門が顔を赤らめるところや、次元がクララのティアラを結局もらったままだったことなど、見るつど新たな発見もあったりする。

 今回、4K+7.1chを鑑賞。去年の映画館でジブリシリーズに続いてやっぱり涙。7.1chの音響はほぼ効果音のみでしたが、それでも良かった。来場者プレゼントのクリアファイルも嬉しかったけど、オートジャイロに乗ってる人物が内容と違っている気がする・・・

kossy