「変わり続ける人生の流れ、何も変わらない川の流れ」リバー・ランズ・スルー・イット keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
変わり続ける人生の流れ、何も変わらない川の流れ
もしかするとこれと同じような境遇の家庭がどこかに存在しているかもしれない。
ありがちな家庭の形だ。
多数派の人々、いわゆる"普通の人々"に映画として焦点を当てるのは難しい。 なぜなら、ドラマ性が足りないからだ。
しかし、この作品やレッドフォードの処女作は評価が高い。
どうしてか?
映画は多くの人が観てこそ成り立つものだ、共感や感情移入しやすいからだろう。
実際、多くの人がこの兄弟と自分を重ねてみたはずだ。
そして、ノーマンによって語られる"人生観"も説得力がある。
確かに、壮大な大自然のカットや変わり続ける人生の流れと何も変わらない川の流れとの対比などは見物だが、"映画"として判断すると少々語り過ぎているように思う。
映画にとって台詞と言うのは深い意味を持つ。
言葉は物事の解釈を1つに決めてしまう力がある。
映画は映像が物語を前に進める。
だからこそ、"映像"が語るべきだ。
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