「美しいものは危うく、はかない。」リバー・ランズ・スルー・イット ruriruri1515さんの映画レビュー(感想・評価)
美しいものは危うく、はかない。
TOHOシネマズの企画「午前十時の映画祭」のラインナップの中に
この映画を見つけたときから上映を楽しみにしていました。
どんな映画が好きかは
人によって様々だと思いますが、
私は、
ストーリーのおもしろさより
その映画の中に「何か美しいもの」がある作品が好き。
この映画は、5本の指に入る好きな作品のひとつ。
モンタナの大自然の中での
フライフィッシングのキャスティングのシーンそのものの美しさに加えて、
ワタシ的にはブラット・ピットが最も輝いていた映画だと思っています。(ブラット・ピットが特に好きなわけでもないのですがこの映画の中の彼は特別)
映画の中で、彼は若さゆえの無謀さで事件に巻き込まれ命を落としてしまうのですが(そのシーンは描かれていません)
美しいものは危うく、そしてはかない存在なのだと、この映画を通して知ったのでした。
命ある美しいものはいつか消えゆくけれど、
川の流れはとどまること無く流れ、それもまた美しい。
時間の流れもまたしかり。
私たちは、けして留まることが無い時間という川の流れに投げ込まれた、フライのような存在に過ぎない。
それでも自分の人生を自ら輝かせて生きなくてはいけないんだろうな…
そんなことに気づかせてくれた作品でした。
これは、私の勝手な想像ですが、
この作品の監督、ロバート・レッドフォードは、
若かりし頃、自分が最も輝いていた時を
ブラット・ピットの中に見ていたのではないかと思います。
なぜって、二人はとても似ているから。
今日あらためて観て、
映画化された小説の原作者であるブラット・ピット=弟ポールの兄役、ノーマンの語りの言葉も美しいことに気づきました。
原作「マクリーンの川」ももう一度読みたいし、上映されている間にもう一度観てもいい、と思うほど素晴らしい映画です。
1ROMA ローマ
2肉弾
3RRR
4スリービルボード
5スティング
6善き人のためのソナタ
7レナードの朝
8トップガンマーヴェリック
9時をかける少女 (細田守)
10おみおくりの作法
11蒲田行進曲
12チンピラ
Mさんはじめまして。
好きな映画は何度観ても飽きないですね。
この映画のブラッド・ピットは神ががった美しさでした。もちろん彼の外見だけでなく、ポールの存在自体が美しかったです。
牧師の父親も、あの子は美しい子だった…と言ってましたね。最後の説教が胸につまりました。
ちなみに…好きな映画は
1位は不動のゴッドファーザーシリーズです。
2位は愛と哀しみの果て
3位はこの映画、
4位は戦場のメリークリスマス
5位はグラン・ブルー
3,4,5位はけっこう曖昧で観るたびに入れ替わりますが。
Mさんも良かったら教えて下さいね。
私も最初にこの映画を見た時には、ブラッド・ピットはロバート・レッドフォードに似てるなあと思いました。
ところで、好きな5本というのはどの作品ですか?(もしよろしければ参考までに)