リトル・ブッダのレビュー・感想・評価
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生まれ変わりの重ねかたが強引すぎる
薬師寺で見た釈迦八相の記憶もあり、ブッダの生立ちからの映像はキアヌ・リーブスの精悍な風貌と鍛えられた体型でこれはいい。
でもこれは主題でなくて、転生を信ずる皆さんの物語なんだけど、どうも本ストーリが強引で、躊躇や葛藤もなくて?? アジアの二人はまだあり得るかなだけど、シアトルの少年はね。宗教なので神秘めいていてもいいけど、なんだか主テーマの進め方が気に入らない。
腑に落ちなくてなんとも消化しきれない感じだけが残った。
100年経てば皆死んじゃう、これが「無常」だ
映画「リトル・ブッダ」(ベルナルド・ベルトルッチ監督)から。
チベット仏教を中心に多くの悟りが散りばめられている作品で、
へぇ〜と思うことも多く、メモは定義集となった。
「心が満たされれば、空虚感などない」は監獄で悟る教え。
シッダールタは「善をもたらす者」という意味。
「チベットでは、魂と肉体を、容器と中身と考える。
タオルに吸われても、お茶はお茶のまま」・・
シュダールタが世に広めた「中道」という考え方。
「弦は張りすぎると切れてしまい、緩すぎると音を出さない」
「『学ぶ』とは変わることだ。悟りは、道の真ん中にある、
極端と極端の間にあるものだ」など、メモは増えた。
その中でも、今までなかなかわからなかった「無常」について、
わかりやすい例えだと感じたので、ご紹介。
「周りの人間たちを見なさい。世界中の人々がこの瞬間に生きているが、
100年経てば皆死んじゃう。これが『無常』だ」
だからこそ、いがみ合ったり殺し合うことは意味がない。
そんなことをしなくても、100年経てば皆死ぬのだから・・そう理解した。
「最も大切なことは、他者に対して憐れみをもつことだ」
「死は生の一部だ。呼吸するのはいつか死ぬからです」・・
チベット仏教の奥深さを、再認識させられた作品であり、
もう一度、観たい、と思わせてくれた作品でもあった。
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