リトル・ブッダのレビュー・感想・評価
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現代と古代を並行して、命の連鎖の美しさや世の中の儚さ、苦しみへの救...
現代と古代を並行して、命の連鎖の美しさや世の中の儚さ、苦しみへの救いといったような仏教の教えを描きたいのかな、と感じた。
うちは仏教だが宗教に対して興味が薄く、自分自身も基本的に輪廻転生ということは信じてなく、死んだら終わりだと思っているので、世の中に何故、宗教というものがあるのか、出てきたのか、学びの一つとして、輪廻転生という教え、無常、色即是空、空即是色といった言葉を知るきっかけになった。
とくに中道って考え方が例えがわかりやすく腑に落ちた。何事もバランスが大事。
昨今の流行り?の瞑想はやってみたことがあるがとにかく難しんだよね。
5分どころか3分でTwitter、LINE余裕でした、、、ノルブ僧の方なら10日は出来るとか凄すぎだろ。
キアヌがまさかのブッダ役で驚いた。最初メイクで気が付かなかった(笑)
シッダルダ
ダライラマをも教えた高僧。そんな人に輪廻転生を説かれたら信じてしまいそう。しかし、ジェシー以外にも、もう1人の転生者がいたのだ。カトマンズに・・・
シッダルタ王子に向かってくる敵。火の矢を放つシーン、自分を投影した姿が現れるシーン、ちょっとわざとらしいけど、いい雰囲気だ。そして、3人の転生者が洗礼を受ける場面が神秘的でよかった。
とにかく、読経や太鼓の一定周期のリズムが眠気を誘う。そして坂本龍一の音楽が拍車をかける。
100年経てば皆死んじゃう、これが「無常」だ
映画「リトル・ブッダ」(ベルナルド・ベルトルッチ監督)から。
チベット仏教を中心に多くの悟りが散りばめられている作品で、
へぇ〜と思うことも多く、メモは定義集となった。
「心が満たされれば、空虚感などない」は監獄で悟る教え。
シッダールタは「善をもたらす者」という意味。
「チベットでは、魂と肉体を、容器と中身と考える。
タオルに吸われても、お茶はお茶のまま」・・
シュダールタが世に広めた「中道」という考え方。
「弦は張りすぎると切れてしまい、緩すぎると音を出さない」
「『学ぶ』とは変わることだ。悟りは、道の真ん中にある、
極端と極端の間にあるものだ」など、メモは増えた。
その中でも、今までなかなかわからなかった「無常」について、
わかりやすい例えだと感じたので、ご紹介。
「周りの人間たちを見なさい。世界中の人々がこの瞬間に生きているが、
100年経てば皆死んじゃう。これが『無常』だ」
だからこそ、いがみ合ったり殺し合うことは意味がない。
そんなことをしなくても、100年経てば皆死ぬのだから・・そう理解した。
「最も大切なことは、他者に対して憐れみをもつことだ」
「死は生の一部だ。呼吸するのはいつか死ぬからです」・・
チベット仏教の奥深さを、再認識させられた作品であり、
もう一度、観たい、と思わせてくれた作品でもあった。
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