「クルマが意思を持つという設定も面白い」ラブ・バッグ talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0クルマが意思を持つという設定も面白い

2024年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
「ラッキーだ。車が命を救ったんです。」
「車が救ったって?」
「そうとしか思えません。
いや…変ですね。霧のせいかな。」
「少し休んだ方がいい。疲れとるんだ。」

「愛車」という言葉もあって、クルマを大切にしている人も少なくありませんけれども。
その「愛車」の方にも持ち主とは別個の意思があって、直接に言葉は交わすことができないとしても、こんなふうにノン・バーバルにコミュニケーションができたら楽しいだろうと、評論子も思います。
そんな設定が面白かった一本にもなりました。
(温泉に入りに行きたいと持ち主は思っているのに、海を眺めに連れて行かれてしまう可能性もあり得ることは別論)

偶然の出会いから、レースを通じてレーサーのジムと、その愛車のハービーとが、いわば一体となっていく様(さま)は、観ていて温かいものがありますし、そのレースを通じた勧善懲悪も、気分のよいものです。

良作としての評価が充分に適切な一本だったとも、評論子は思います。

(追記)
今を去ること半世紀以上も前に、製作年から逆算すると、御歳9歳の評論子が、母に連れられて行って、劇場で鑑賞した作品になります。
その意味では、評論子の「映画史の幕開け」を飾るとも言える一本ということにもなろうかと思います。
本作は、評論子には思い出に残る…記念碑的な作品にもなります。

talkie