劇場公開日 2008年11月29日

「作品の凄み」羅生門 ニモさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5作品の凄み

2024年1月20日
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場面展開は3場面。登場人物も台詞も極力少ない。
教養の乏しい当方が芥川龍之介を語るのはおこがましいが、たったそれだけの話の状況描写、心理描写を繊細に表現する芥川文学と同じだと思った。だからすごい。
舞台劇を見ているような展開で、三船敏郎と京マチ子の演技は圧巻。ふたりはオーラが違う。脳裏に焼き付いている。
物語の深みに理解力が追いつかず、かと言ってもう一度見てみようと思う体力も知力もない。
ただ、あの世界観は体現しておいて良かったと思った。画面から霊力を感じる。恐ろしいくらいに。

ニモ