「スクリーンを直視し難い“32分”」夜と霧 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
スクリーンを直視し難い“32分”
“ヌーヴェルヴァーグの50年”という
特集上映の中の1作として上映されていました。
製作年度が1955年ですから、
ホロコーストものの初期ドキュメンタリー作かな
そんな予想のもと、鑑賞をしてきました。
☆彡 ☆彡
時代が古いからかなぁ
映像の自主規制のようなものなかったんでしょうね
衝撃映像、てんこ盛りだわ。32分が、あっという間だった
1955年現在の強制収容所と
1930年後半から実際に人々が
収容されていたときの白黒映像を
交互に行き来させながら進められていくドキュメンタリー作品です。
余分な演出は一切なく、
ナレーションも少なくしていますので、
当時の映像と写真に言葉を失います。
切り離された頭が
無数にならんでいる写真もあり、
なんどかスクリーンから眼をそらしてしまいました。
それにしても
ホロコースト作品って
一体何作品あるのでしょう。
そして
一体切り口の数は幾つあるのでしょう。
戦争のおぞましさ
人間のおぞましさ
いつもながらに閉口してしまいました。
☆彡 ☆彡
ただ、きっと
これだけの数の作品が作られているということは
ドイツ側も史実を認め謝罪をしているからですよね。
翻って我が国は、
香川照之さんも出演されている
中国映画『南京南京』。絶対に日本国内では上映されないでしょう。
二度と繰り返してはならない過ち
“32分間”突きつけられ続けます。
興味のあるかたは、体調を整えた上で、ご鑑賞下さい。
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