夜霧のマンハッタンのレビュー・感想・評価
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陳腐な邦題
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原題はLegal Eagles(やり手弁護士)、邦題はまるでムード歌謡?。
トム・ローガン(ロバート・レッドフォード)は将来を嘱望される優秀な地方検事補だが私生活はバツイチの男やもめ、思春期の娘にも軽くあしらわれる陽気で憎めない人柄。
一応、近代画家の遺作の絵画を巡る派手な爆破や火の恐怖を織り込んだサスペンスなのだがレッドフォードのモテモテぶりをひけらかすようなロマンティック・コメディのほうがメインでしょう。深夜放送の「雨に唄えば」に合わせて踊るシーンは大サービスですね。
法廷すら喜劇仕立てだし、怪しい輩は次々死んでしまうので拍子抜け、敵役より画家の娘チェルシー(ダリル・ハンナ)が不気味な上、なにかと面倒をトムに持ち込むので困惑、まあ観客を惑わすのが狙いなのだろうが不自然なキャラ設定はどうかと思いました。それに加えて、娘に贈った謎の絵はどんな絵だったの?、ピカソなど多くのアートが出てくる割には肝心の絵が一度も映されないのでどんな画家だったのかすら謎のまま、曖昧さが残る方がミステリーぽっいという方針なのでしょうか・・。「ゴースト・バスターズ」のアイバン・ライトマン監督ですから一癖あるのはご愛嬌、そう思えば納得です。
タイトルなし
ロバート・レッドフォードとデブラ・ウィンガーのchemistyが意外な程良いので悪い点は付けたくないが、脚本と演出が弱く残念ながら佳作の一歩届かずの映画となってしまった。ホントに惜しい!
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