劇場公開日 1948年

「【戦後の混乱期、飲んべえの医者と肺病病みの若いヤクザの交流を描いたヒューマンドラマ。若き三船敏郎と志村喬の存在感が凄き作品である。】」醉いどれ天使 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【戦後の混乱期、飲んべえの医者と肺病病みの若いヤクザの交流を描いたヒューマンドラマ。若き三船敏郎と志村喬の存在感が凄き作品である。】

2023年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■闇市に住む人々を診る町医者の眞田(志村喬)は、口は悪いが心根は優しく腕も一流。
 そんな眞田の元に、闇市の顔役でありチンピラである松永(三船敏郎)がピストルの傷の手当てを受けにやって来る。
 眞田は松永が肺を病んでいることを知り何かと世話を焼くが、血気盛んな松永は聞く耳を持たないが、冷酷な上役の扱いもあり、眞田の元に再びやって来る。

◆感想<感想になってません・・。)

・私にとって、黒澤明監督に出演している三船敏郎氏のイメージは豪放磊落な知恵に長けた武士のイメージが刷り込まれている。

・だが、今作は終戦直後の闇市を舞台にしており、志村喬も、三船敏郎も無茶苦茶若い。
ー 驚くのは、三船氏の声である。時代劇では声を作っていると思っていたのだが、元々テノールの、響きある佳き声の持ち主であった事が分かる。-

・志村喬氏演じる眞田もアルコール依存ではないかと思う程、医療用アルコールに水を入れて呑んでいるが、彼は多くの貧しき民に慕われているのである。

・印象的なのは、破滅の物語かと思いきや、セーラー服の少女を演じた久我美子さんが、結核を患いながらも、眞田の治療法により、病を克服していく姿である。

<黒澤明監督=時代劇と思い込んでいた私に、彼の名監督がオールラウンドプレーヤーであった事を教えてくれた作品である。
 それにしても、若き三船敏郎氏はイケメンであったのだなあ・・。(イメージとしてイケオジだったので。
 邦画は、昔からハイレベルであったのだなあ・・。私の様な若輩者にとっては嬉しき限りである。>

NOBU