「アメリカ映画だけど格調高くなったマカロニウェスタンだ」許されざる者(1992) ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ映画だけど格調高くなったマカロニウェスタンだ
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私の西部劇の原点がマカロニウェスタンなので、西部劇を観るとどうしてもそれと比べてしまう。この映画はマカロニウェスタンを彷彿とさせて、しかもより格調高い作品に仕上がっている印象を持った。
クリント・イーストウッド監督作品は後味の悪い映画が多いが、これは例外的に気持ちのよい終わりかただ。悪者達をたった一人でやっつけ、自分はその町から去って行くヒーロー、まさにマカロニウェスタン的ハッピーエンディングだ。ヒーローは絶対殺されないというのもそうだし(撃たれるのではないかと最後まで緊張感はあったが)、顔を傷つけられた娼婦と一緒になってもおかしくない展開だったのに(個人的には期待したが)、孤独に立ち去るのもやはりマカロニウェスタン的だった。
エンドロールの最後に、「セルジオとドンにささぐ」となっているが、多くのマカロニウェスタンを監督したセルジオ・レオーネと「ダーティハリー」を監督したドン・シーゲルのことかな?
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