「タイトルの意味を考える」許されざる者(1992) 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの意味を考える
元殺し屋、女子供も殺す残虐な男が
娼婦にキズを負わした漢を賞金のために殺しに行く。
シンプルなストーリー、シンプルな展開に、
何でこれがアカデミー賞獲れたんだ?
と疑問が湧いていた。
ジーンハックマンは嫌なヤツではあるが、
謂わゆるガンマンではなく暴力的な男。
何故コイツが西部劇の敵役なのか?
銃を撃てない黒人ガンマン
殺した事のない若いガンマン。
そして賞金のために殺しに来た下殺し屋。
キッドが初めて人を殺した後のやり取り、
殺されるモーガンフリーマン
ラストの銃撃戦で全ての疑問が吹き飛んで、
物語はひっくり返った。
許されざる者とは主人公の事だと思った。
良い殺しなどない。
と言うメッセージなんじゃないかと思う。
顔に傷をつけられた娼婦がいつの間にか
性器以外剥ぎ取られたみたいな噂話がもうフリになっていた
のだと思う。殺しにヒーローなどいないという
斬新な西部劇だったんだとラストに分かった。
だけど、この感想が正しいのか分からない。
傑作と言われる所以が分かるにはもう少し時間がかかりそうだ。
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