劇場公開日 1990年5月

「黒澤明監督の人生と、日本の歴史をだぶらせた映画に思えました。」夢 taraさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0黒澤明監督の人生と、日本の歴史をだぶらせた映画に思えました。

2023年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画が公開された当初にみたときは、「よくわからない映画」でしたが、30年がたち最近観たら、ものすごく伝わってくるもののある映画でした。

基本は「人生は夢のようだった」とご自身の人生を振り返り、描いているのだと思いましたが、中でも戦争を描いた第四話は衝撃でした。黒澤明監督は、戦争体験している世代ですが、これまでその時代を描いた映画はなかったように思いますが、この短い映像から戦争の怖さがひしひしと伝わってきました。

夢中で仕事に明け暮れた時代を振り返ったかのような第五話も印象的でした。

第六話から第八話は、日本の未来を二つみせてくれた気がします。
第六話と第七話のように、原発が爆発し、放射能汚染の中で、逃げまどって死ぬのか、
第八話のように 水車のような自然エネルギーを使い、助け合って、こどもからお年寄りまで、楽しく生きるのか

それはあなたたちの前に開かれた二つの道なのだと、どちらを選ぶんですかと問いかけてくれたような気がしています。

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tara