遊星からの物体Xのレビュー・感想・評価
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特殊メイクか!
デジタルリマスターのおかげで、「午前10時の映画祭」以外でも、旧作を劇場で観る機会が増えて嬉しい限りだ。
さて、本作 やはりクリーチャーというか、正体不明の生物が犬や人間になりかけている姿、時間を逆に見れば犬や人間が異形のものに変わりかけている姿の見事さを語らずにはいられない。
79年のエイリアンといい、欧米のぬらぬらトゲトゲしたクリーチャー様相は、なんだか共通しているな。彼らは土葬だから、火葬の日本が「白装束に青白い顔」に死の恐怖を感じて幽霊を見るように、「半分腐って、骨が見えてる」という姿に、死の恐怖を感じるのかな?
今回は南極基地という閉鎖空間で、対極に「ゼイリブ 」ではオープンな全世界で、という違いはあれど、自分たちと見分けがつかない者がいつのまにか混ざっている恐怖を描くのが上手だな。
とても面白い
劇場で見るのは初めて。シネコンクラスの大スクリーンで見ることができて本当に良かった。この映画のストイックさは、テレビで見ると少し単調に感じる時もあるので。エンドクレジットの文字のデカさも新鮮だった。
つくづく、ここまで映画の内容としっくりくる邦題も無いと思う。で、そんな物体Xの暴れっぷりを魅せる特殊効果のド迫力は、現在のCGに頼る映画製作では中々出せない気がする。音楽も最高。そしてカート・ラッセルが大好きだと改めて強く思った。
品あるB級スプラッタ最高!
The thingの不気味さはカート・ラッセルの清純な美しさで帳消しになる素敵な映画だった~。
モンスター・パニックものなのに、無駄に人々が叫んだりしないのも品よく感じられてよかったなあ。凍りつく疑心に重点があってそれも◎。救いないラストも最高。
同化してるぜ!
平和な南極基地に突如の闖入者。ノルウェー基地のヘリが犬を追って、銃を撃ったり爆弾投げたり・・・挙句の果てはアメリカ人に媚を売る犬めがけて発砲。「何しやがんだー!」てな感じでノルウェー人を射殺。もう、このオープニングだけで凄い。アメリカ基地の隊員たちも何が起こったのか呆気にとられ、ノルウェー基地を偵察に行く。全滅していた状況に驚き、人間とも思えないほどの不気味な死骸を標本として持ち帰る。
犬たちが突如暴れだし、不気味な怪物と化し、パニックのスタート。火炎放射器で簡単に死ぬのだが、標本のほうも怪しげ。怪物は生物になら何でも同化してしまい、それがネズミ算的に増えてゆくのだ。27万時間後には人類すべてが同化???
とにかくCGのない時代のアナログメイクアップ。気持ち悪いてなもんじゃないくらい、えげつないほどのグロ描写。中盤のおっさんが怪物化したときにゃ、顔は伸びるわ、顔に足が生えてくるわで大パニック。同時期の『エイリアン』同様、閉鎖空間でのモンスター・パニックなのだ。しかも、仲間の連帯感なんてものはほとんど存在しない。誰がその“生き物”に同化されちゃったのかわからないことで、皆疑心暗鬼にかられるのだ。他人の名前の入ったシャツを破いて、「こいつ感染されちゃってるよ」などと、怪物自身も防衛本能でまともな人間を陥れたりするし、どこまでが同化された人間心理かよくわからないけど、血液検査のシーンなどは心理劇も見事。ただ、登場人物を把握するのに一苦労。終盤にはカート・ラッセル目線でスリルを味わえます。
「冬眠させるな!」てことで、基地を燃やし、爆破させるというハチャメチャな展開もいい。最後に残ったのはマクレディ(ラッセル)と黒人のチャイルズ(キース・デヴィッド)。絶望感に溢れた虚しさもよい。エンディングの後、どうなるのか興味津々・・・
※本日映画館にて再鑑賞
やっぱりスクリーンで観るとグロさが倍増!血液がチュルチュルチュルっと動くシーンでは思わずのけぞってしまいました。
27万時間後と書いたけど、字幕では2万7千時間後だった・・・また確かめなくては・・・
面白い。出来過ぎ。
いわば、今や古典。南極の地下に埋まった何か?というのは、エヴァに。感染しながら殺しあうという映画は、もう数え切れない。
円盤の埋まり具合などは、Xファイルムービーや、インディージョーンズなどに、それぞれ
参考?真似?されてるのかなあ。似てますし
これ以降に似た話の映画は、たくさんたくさんありますね。
ですがしかし、今みても充分ゾクゾク、ハラハラ、ドキドキします。
特撮?というかモンスター擬態?は、
いかにも古い、懐かしい感じのするカニのような、パチスロに散々出てくるケルベロスの様な
ベトベトぬるぬるローション生物。
今や、ありとあらゆるCGが可能な時代から
すれば、ちょっと古い感じはします。
けど、とにかくみんなが怪しい。急に変態になる怪物にドキッとしたり、うすい暗闇から
急に現れる感じは、なかなかどうして
よく計算された作品です。
で、何万時間後にはやはり、地球全員が
擬態化しちゃったの?かなあと。
次どうなんの?かなあと、見たいような
見たくないような。
よくできた古典的な名作です。
ある意味B級の傑作。ゲスいですが
ドキドキする名作です。
あと、この邦題は、最高!
見事です。原題だけでは、多分よくわからない
映画。うまいですね。遊星?でてこないなあ。
ポスターのシーンない!
フォロワーの映画が繰り返されてきた現代だと当時の人たちが感じたであろう新鮮さや衝撃は感じなかった。
音楽はエンニオモリコーネなんだね。意外。あの音楽で4割り増しになってると思う。
疑心暗鬼の部分ももっと取り乱しちゃうやついてもいいんじゃない?!日本だと仲間割れで全滅しそう。
それにしても日本語タイトル突飛だ。ウルトラマンっぽいのかな。
こわいよーーー
グロいよーービジュアルも音もグロいよーーー説明が少なくて話がわからないところも多々あるよーーーわんこが可愛かったのにあんなことになるなんて。原題はThe Thing。なぜ邦題はこんなことになってしまったのだ。でもこれCGの無い時代だよね。すごいね。
気持ち悪さの極地
午後ローで見てからというもの何度も録画したものを見直してきた本作。 リマスター版にて劇場公開されるということで鑑賞。
いやはや凄い。 技術的な部分では当時と現在は比べ物にならないが、この映画の気持ち悪さには未だにどの映画も到達していないのではないだろうか。
生理的な嫌悪感を抱かずにはいられない驚異的なヴィジュアルの説得力だけでも本作は映画史に残る驚異の大傑作だと思う。 現在みたいCGで化け物が作られているわけではないこともあり、人間を化け物に追い掛け回させたりはできないのだけど、それが映画全体のじとーっと不穏な空気に繋がっていてとにかくとても良い。
あとは劇場で見たことで改めて認識した部分だが、とにかく音楽の素晴らしさ!音楽面の不穏さも映画史に残る大傑作だな。 モリコーネは凄い!
エンドロールが流れ始めると他の映画なら誰か一人ぐらいは早々に席を立つ人がいるが、この映画では誰もいなかった。 みんなエンドロールが流れてきてもなお不穏な空気を発し続ける音楽に釘付けになってたのかな (わざわざリマスター版見に来るような人だから、そもそもこの映画が大好きな人たち というのもあるだろうけど
人生通して見続けるであろう映画なので、劇場できちんと見れてとにかく感動 よかった
疑心暗鬼
「生きもの」のビジュアル、その造形が最高!
触手ブルンブルン、体液ダラダラ、頭グパグパ、全体的にデトデトしてて本当に気持ち悪くて気持ち良かった。
グロテスクな異生物そのものへの恐怖、身体を乗っ取られる恐怖、地球侵略の恐怖、そして誰も信じられない疑心暗鬼の恐怖。
色々混ざって最悪な南極基地を強制的に追体験させられる。
仲間内で疑い疑われの、誰が同化されたヤツか分からない状況はかなりキツかった。寄生され消化し終わったら完全に擬態できる設定の凄さ。
特定は出来ないけど恐ろしいモノがすぐ隣に潜んでいることは分かっている状態の恐ろしさよ。
ミステリーにおける孤島や館の密室殺人事件的な。それより格段にタチ悪い。
一触即発な血液検査のシーンが好き。心臓マッサージからのビックリ箱的な演出も大好き。声出た。
意外とローテンポだったけどずっと緊張感が張り詰めていて楽しかった。
「生きもの」VS人間の襲撃戦がメインだと思っていたので、火炎放射で案外すぐ停止するのには拍子抜けしたけれど。
最後はこれまたゾッとする終わり方。
凍え死ぬのが先か、誰か来てくれるのが先か、もしかして目の前の人物が…?見えない結末をただ待つしかない。ああ絶対嫌だ。面白かった。
デジタルリマスター版にて。
この作品を初見で大画面で観られることが幸せ。
古びてない
デジタルリマスターにて。
劇場公開時からビデオでは何十回も観ているとはいえ、久しぶりに劇場で観るとまた新鮮な印象なものデスね。
あらためて観ると案外画面が暗いなと思ってしまうのは、ビデオでは調整出来たからかな?
ロブ・ボッティンの名作中の名作SFXを堪能しました。ストーリー展開(特にスピード感)も古びてないね。
今回意外だったのは、音楽はエンニオ・モリコーネだったんだっけ?ってこと。カーペンター自身だとばかり思ってた…
SFクリーチャーものの古典
SFクリーチャーものの古典というか、金字塔ななんですが、最近観た、2001年宇宙の旅が、1968年制作だとすると、この制作年1982年時点では、もう少し科学的考証があっても良かったかなとは思います。
未知の生物解剖する時は、マスクくらいするでしょとか、全く連絡取れない基地なんだったら、ノルウェーにしろ、アメリカにしろ、なんか部隊がすでに駆けつけてるでしょとか、激情型の隊員ばっかってのもおかしいでしょとか、ヨーメーンみたいな南極料理人は、おかしいっしょ、とか(笑)。
まあ、でも、これを大学時代に観た時は、衝撃でした。氷に閉ざされた密室の南極基地に、パラサイトする地球外生命。ウォーッ、みたいな。僕の覚えてる限りでは、寄生するって地球外生命は、この映画が初めててわした。
よって、辛口だけど、甘辛なポイントにしてみました。
あと、日本語タイトルが、何かと変だと言われる昨今、このタイトルは、ある意味、元々のタイトルを超えるとの評価があったことも思い出して、及第点ですね。
閉鎖空間での恐怖と緊迫感!
デジタルリマスター版を劇場で観賞。
言わずと知れたSFホラーの名作。久々に観てみるとさすがに古い。コンピューターとか演技とか演出が。ただ、CGで慣れてるわりにクリーチャーはあまり違和感がなかった。当時いかに斬新な映像だったのかがわかる。
でも不朽の名作として君臨しているのは心理合戦の部分。仲間を信じられなくなる疑心暗鬼の状態、「生きもの」かどうかを判定する緊張感。閉ざされた空間で展開する物語は今でも色褪せなかった。
CGでごまかせないからこそ設定と脚本で勝負してた時代なんだなと実感した。
ちなみにデジタルリマスターの出来はよくわからない。
生きてるうちに観るべき名作SFホラー
この度、映画館にてデジタルリマスター版でのリバイバル上映を鑑賞。
ロブボッティンによる特殊メイクアップが強烈なインパクトを与えてくれる映画史に残る名作SFホラー。
この特殊メイクアップが、CGの無い時代にいかにしてこの強烈なビジュアルを作り上げられていったのか、改めてその想像力とアイデアの凄さに驚かされる。しかし本作が名作であるのは監督がジョンカーペンターであるという事も忘れてはならない。
物語の軸はエイリアンによる同化と侵略で、登場人物の中で一体誰が人間で誰がエイリアンなのか、こーしたドラマをジョンカーペンターが見事な演出力で描いており、作品全体が何とも言えぬ独特な緊張感と恐怖で常に覆われているあたりが実に味わい深い。
そして何といってもエンディングのこの終わらせ方こそがジョンカーペンターらしいカッコイイ締め方でファンにはもうたまらない。
そんなジョンカーペンターの演出と、もはやアートとも言えるロブボッティンのビジュアルの最高のコラボこそが本作の魅力なのである。
またエンニオモリコーネによるサントラも本作の不気味さに一役かっている。あたかもジョンカーペンターに同化して作曲したとしか思えない程にカーペンター節全開な楽曲が素晴らしい。
今回劇場では初めて鑑賞したわけだが、改めてこの作品の持つ恐怖を体感し、同時に素晴らしい名作である事を再確認できた。
ホラー映画ファンは当然必見だが、そうでない方にも機会があれば是非オススメしたい。
面白いけど…
今見ると意外にテンポがゆるかったんだなー、と。
ゼイリブも見たけど、姿は人間なのに、っていうテーマが似てて面白い。宇宙からの侵略者は人知れずということか。
特撮でこれだけ見せるのはさすがだなー、と改めて実感。
怖すぎ!
30年以上前の作品と思えないくらい怖い!
CGとか使ってないから、余計にリアルで気持ち悪い。
おっさんのおなかパッカーンの両腕ぐしゃ―!!
が本気で心臓飛び出るかと思いました。
怖すぎて、小さい頃見たときはトラウマでした笑笑
とにかくグロい
『寄生獣』がこれから着想を得たとされるのも頷けた。
公開当時から知っていたがもっと早く観てればよかった。でもあまり古さを感じない出来。
ハッピーエンドでないのもよい。
また、珍しく邦題もなかなか。遊星は出てこないが。
『エイリアン』と大きく違うのは知性があるところ。
センスある作品
この名作をいまさら初鑑賞しました。よかったです。
氷に覆われた極限状態の中、誰が寄生されたか見分けがつかない。寄生した地球外生命体が体内から出てくるのではなく、その人物になりすまして活動する。単なるエイリアンものになってないのがよかった。
ただ、観たのがこの時代なので、どうしても映像はちゃっちい。それこみでこの評価です。
あの時代に観ておけば。
1982年に観ていれば、僕は衝撃を受け寄生獣というマンガを生み出していたでしょう。しかし今は2018年です。もっと早く生まれてくるべきでした。
寄生獣は今作のパクリです。寄生獣は生まれるべくして生まれたパクリ作品です。
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