劇場公開日 2018年10月19日

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「同化してるぜ!」遊星からの物体X kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0同化してるぜ!

2018年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 平和な南極基地に突如の闖入者。ノルウェー基地のヘリが犬を追って、銃を撃ったり爆弾投げたり・・・挙句の果てはアメリカ人に媚を売る犬めがけて発砲。「何しやがんだー!」てな感じでノルウェー人を射殺。もう、このオープニングだけで凄い。アメリカ基地の隊員たちも何が起こったのか呆気にとられ、ノルウェー基地を偵察に行く。全滅していた状況に驚き、人間とも思えないほどの不気味な死骸を標本として持ち帰る。

 犬たちが突如暴れだし、不気味な怪物と化し、パニックのスタート。火炎放射器で簡単に死ぬのだが、標本のほうも怪しげ。怪物は生物になら何でも同化してしまい、それがネズミ算的に増えてゆくのだ。27万時間後には人類すべてが同化???

 とにかくCGのない時代のアナログメイクアップ。気持ち悪いてなもんじゃないくらい、えげつないほどのグロ描写。中盤のおっさんが怪物化したときにゃ、顔は伸びるわ、顔に足が生えてくるわで大パニック。同時期の『エイリアン』同様、閉鎖空間でのモンスター・パニックなのだ。しかも、仲間の連帯感なんてものはほとんど存在しない。誰がその“生き物”に同化されちゃったのかわからないことで、皆疑心暗鬼にかられるのだ。他人の名前の入ったシャツを破いて、「こいつ感染されちゃってるよ」などと、怪物自身も防衛本能でまともな人間を陥れたりするし、どこまでが同化された人間心理かよくわからないけど、血液検査のシーンなどは心理劇も見事。ただ、登場人物を把握するのに一苦労。終盤にはカート・ラッセル目線でスリルを味わえます。

 「冬眠させるな!」てことで、基地を燃やし、爆破させるというハチャメチャな展開もいい。最後に残ったのはマクレディ(ラッセル)と黒人のチャイルズ(キース・デヴィッド)。絶望感に溢れた虚しさもよい。エンディングの後、どうなるのか興味津々・・・

※本日映画館にて再鑑賞
やっぱりスクリーンで観るとグロさが倍増!血液がチュルチュルチュルっと動くシーンでは思わずのけぞってしまいました。
27万時間後と書いたけど、字幕では2万7千時間後だった・・・また確かめなくては・・・

kossy
everglazeさんのコメント
2022年4月18日

27000時間でした。
約3年!

対立しがちな2人が残るというのが良かったです🥹

everglaze
kossyさんのコメント
2019年2月17日

ゆたぼー様
ありがとうございます。

kossy
2019年2月16日

先日鑑賞しました2万7千かと?

ゆたぼー