模倣犯のレビュー・感想・評価
全14件を表示
薄っぺらいデジタルのような人間関係へのアンチテーゼ
宮部みゆきの長編小説の映画化。
デジタル要素が散りばめられた映像でエンターテインメントに特化している。
前半は被害者側をピックアップし、後半は犯人視点で事件の種明かしをする。
森田芳光監督のアイデアが詰め込まれていて一風変わった映画に仕上がっている。
カメラワークも独特で、映像的にやりたい放題なところがあり、この事件の真犯人は監督なのではないだろうか、とさえ思えてくる。
天才でイケメンの"ピース"こと網川浩一(中居正広)と、普通の戦争経験者である有馬義男(山崎 努)のやりとりが面白い。網川は有馬に理想の父親を感じていた。
前畑滋子(木村佳乃)が「模倣犯」であるとTV番組で発言し、犯人を挑発する場面も良い。
直接的に神に言及する場面は少ないが全体的に間接的に神秘性をまとわせ、人と人の希薄な関係へのアンチテーゼがある。
ラストの有馬に託された新しい命については、円盤の特典映像でも答えは明らかにされていない。その真相は、あらゆる可能性があり考察の余地がある。
脚本、演出、編集、演技力のバラツキ、ラスト なんじゃこりゃ よく皆...
脚本、演出、編集、演技力のバラツキ、ラスト
なんじゃこりゃ
よく皆さん出演しましたね。
赤ちゃんの意味考える気力すら残らなかった。
CSで宮部みゆき作品を2か月連続放送!ということで、
前週に大林宣彦監督の「理由」を放送。
この2OAを随分前に録画していて、今日立て続けに観たんです。
もう、、、差が、、、
「理由」の方は、原作、脚本、演出、編集、、色んなプロが楽しんで作ってんなと思ったのに。
今もコロナ不景気だから模倣犯が・・・
ラストには助演の山崎努が温かい人間らしさが満ちていた。これ以外にいいところがない映画。脚本ダメ、演技ダメ、演出ダメ。映像や最新のITを使おうとしていたことだけは褒められるのかもしれないけど、上手くいかされてない。
どこにも感情移入できないし、緊迫感もさっぱり感じられないサスペンス?原作者宮部みゆきの訴えたいところは若干感じられるものの、製作者がそれを理解していなかったのかもしれない。
最もよかった点は、ラスト近くのニュース報道で「自衛隊員がふざけて富士山に落書きしようとした」と聞こえてきたところだ。ひまつぶし、なんとなく行われる殺人事件。不景気になってくるとこういった現象も少なくなるのかもしれないが・・・
駄作
宮部みゆきの名作が原作のはずですが、全くの駄作。原作の不気味さが表現されていないだけでなく、タイトルだけが同じで別の内容になっている。ラストは何だ...こんなにひどい映画を作っていたら邦画は誰も見なくなるという危機感を覚えた。
この映画しか観ていない方は、是非原作を読んでいただきたい。この作品が本来表現したかったストーリーを体験していただきたいと強く思います。
自分の存在を知らしめるために犯罪を繰り返す男たち。 何の恨みもない...
自分の存在を知らしめるために犯罪を繰り返す男たち。
何の恨みもない人間を次々に殺し、何の反省もなく最後は自殺するため、裁きも受けずに終わる。
何ともやり切れない気持ちになる。
最後の赤ん坊は一体誰に産ませたのか、そして誰があそこに置き去りにしたのか。
他にも共犯がいたのか。
謎のまま終わる。
ただ、観ている途中はそこそこおもしろかった。
謎が残った。
ドラマスペシャルにもリメイク(?)されたみたいだけれど、
そっちじゃなくて、中居正広の映画の方。
・・・謎が、いくつか残った。
マリコ(伊東美咲)は、何処に行こうとしていたのか。
網川(中居正広)の最期は、どういう仕掛けだったのか。
あの子供は・・・?
こりゃ、宮部みゆきの原作を読まなくちゃ、だな。(^。^;)
あっけにとられるとは正にこの事。
途中、もしかするとそこそこ良いシーンもあったかもしれない。
でも何もかもを吹き飛ばすラスト。
素晴らしい出来で、あまりの面白さに幾度となく読み返し楽しませて貰っている原作。
その映画化とあって期待と不安を持っての視聴だったが……
このラストはいったい何がどうしたことか。映画を見て口が開いたのは初めてである。
途中までは確か、まあこんなもんかという出来栄えだったように記憶しているが……
長く描写も細かい原作ゆえ、ある程度無茶な締め括りは覚悟していたが……
制作側の頭がパンクしたとしか思えないラストに衝撃を受けた。
例えるなら、完成間近のドミノの生中継で
突然作り手がドミノを蹴散らしながら大笑いで祭りを始めたような発狂ぶりである。
主演や原作がどうこうという話ではない。
出演者もスタッフも頑張っていたと思う。
ただひたすら、よくこのラストでいこうという話が通ったなと口を開くのみ。
まさか大金と時間と人手をかけた映画という代物で、こんな見事なヤケクソを目にできるとは思わなかった。
むしろ生涯忘れられない迷シーンとも呼べる結末なので、考えようによっては観て良かった。
かつてない驚きを味わえる。
そういう意味で、1度は見て欲しい作品のひとつだ。
久しぶりの視聴
劇場に足を運んでみた映画の一つ。
当時は、まったく意味が分からないまま、模倣犯、犯、犯、犯…。というテーマソング。最後のぶっ飛びだけが印象深かった。
改めて(15年ぶりの)視聴。多くの芸人や有名人を起用するにあたり、エンターテイメント性の高い映画。また、掲示板など当時はまだ流通してままないツールを用いるなど素晴らしい。
全14件を表示