「コロナ禍の今だからこそ」もののけ姫 h.h.atsuさんの映画レビュー(感想・評価)
コロナ禍の今だからこそ
人間の強欲のために森を破壊した結果によるウイルスのヒトへの「感染」は、まさにシシ神の怒りを受けた報いのよう。
森を破壊することに対する怒りを人の視点ではなく、先住するいきものの視点で描いている。対して、スウェーデンの若き某環境活動家の視点は、人間のエゴの範疇を超えていない。
人間の業に対する怒りだけではなく、自然賛歌の監督の想いも感じる。土や雨のにおいがスクリーンから伝わってくる。
アシタカは邑に残り、サンは森に還る、最後のシーンは深い。
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