「年末年始に見るとよい」メリー・ポピンズ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
年末年始に見るとよい
魔法が使えるおねえさんと過ごす3~4日の話だったのだが、特に教育的に何かを教えるというような感じが一切なく、ただ気の向くままに家に上がり込んで子供と勝手に遊んでいる感じがよかった。子供そっちのけで遊んでいるような節もあり、何を考えているのかよく分からなかった。
お父さんが、会社を首になる時に花をむしられて、傘を壊され、帽子に穴をあけるというのがひどくてよかった。じいさんが一番の原因であったのにひどい扱いだった。そして特に結末で、金が悪いという短絡的な結論でもないところもよかった。
歌と踊りが楽しくて、特に煙突掃除人たちが屋根で歌い踊っている様子がアクロバチックで、まるでルパン三世のようだった。
子供の顔がしわしわであんまりかわいくなかった。路上パフォーマーのおにいさんが井上順に似ていた。特撮や合成が素晴らしかった。
午前十時の映画祭で見たのだが、今年は年末年始らしい豪華で派手な映画が、『レ・ミゼラブル』や『バーレスク』のようなのがなく寂しく思っていたので、見れて良かった。
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