「純愛な狂愛」めまい(1958) オレさんの映画レビュー(感想・評価)
純愛な狂愛
犯人追跡の最中に目の前で仲間の警察官が墜落死した様を目撃し、高所恐怖症となってしまった元刑事スコティ。
かつての友人エルスターから頼まれた彼の妻の素行調査をきっかけに狂い出す彼の純愛かつ狂愛と美しき妻、マデリンの謎に包まれた正体に迫るヒッチコックの傑作。
後世の映画作品に多大な影響を与えたという意見が多いらしく、特にカメラワークの評価が高い。らしい笑。
高所であることを強調するために画面に奥行きを持たせるドリーズーム?というカメラワークや被写体の周りをぐるぐる回してトリップ感を堪能できる撮影法などたぶん観てもらえばああこれかってなる撮影法がたくさん使われている。らしい笑。
カメラワークは長回しくらいしか手法を知らなかったから勉強になったなぁ笑。
同一人物が愛し合っているはずなのに愛する方も愛される方も気持ちの面で全然異なっている的な表現を映像のみで表現する手法は超お見事。
だんだんと狂わされていくスコティも狂わせるつもりだったのに狂わされているマデリンもどちらも悲しくて切なくて怖い存在だった。
おそるべし策士エルスター笑。顔覚えてないけど笑。
1958年とは思えないほど鮮明な映像。
傷んだフィルムを修復して現在の鮮明な映像にしたという映像特典もあってすごく勉強になる作品。
その映像に映ってたマーティンスコセッシが超若くてなおさら時代を感じた笑。
傑作。
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