「赤ひげ先生は立派な本物の医者」赤ひげ どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
赤ひげ先生は立派な本物の医者
録画を視聴。
赤ひげ先生(三船敏郎)のアクションシーンが終わって 残り約1時間のところで、そこで終わっても決して不自然ではないが「~休憩~」!
黒澤明監督は、人の生理現象のことを考慮している。
休憩後は、主人公の青年(加山雄三)の成長物語の締めに ふさわしいエピソードが待っている。
江戸時代なんてのは、ほとんど想像の世界である。キューブリック監督が「2001年宇宙の旅」(1968年公開)で "地球よりはるかに大きい宇宙空間を移動する未来"(という想像の世界)を舞台にし メッセージ性の強い映画を製作したように、黒澤明監督は 現実ではない場所ゆえに 伝えたいメッセージを存分に込めることが できたのだろう。
現代の ほとんどの病院は、患者イコール顧客で、商売と なんら変わらないシステムを採用してるため、患者が いなくなったり薬が売れなくなると倒産してしまう。
赤ひげ先生は 商人ではない立派な本物の医者だ。そんなことを考えさせられた。
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