「黒澤ヒューマニズムの極地!」赤ひげ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
黒澤ヒューマニズムの極地!
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DVDで鑑賞。
原作(赤ひげ診療譚)は未読です。
弱者への献身と限り無い奉仕の心を持ち、弱き者を見捨てず、他者には常に慈愛の精神を持って接すること。こう云った思想が全編に渡って描き込まれているなと思いました。
赤ひげ先生は貧しい患者に無償で医療を提供し、困っている人がいれば助けずにいられない。人間の鑑と言うべき清い人物像を体現する三船敏郎の名演が心に沁みました。
加山雄三演じる新米医師は、はじめは赤ひげ先生の教えに反発していたものの、様々な事情を抱えた患者たちと接していく中で考え方を改めていき、人間として成長しました。
赤ひげ先生を主人公とするのではなく、新米医師を中心に置くことで、醜いところもある人間と云う生き物の素晴らしさを赤裸々に描き出していく構造にしびれました。
※修正(2023/06/01)
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しゅうへいさんのコメント
2019年11月5日
地蔵菩薩🙏さん、コメントありがとうございます。
そんな批判があったのですねぇ…。知りませんでした。何となく的外れのような気がしますね(笑)
私的黒澤映画ベスト5の第3位です。確かに涙腺が決壊するのは不可避ですよねぇ…。
長尺なのにそれを一切感じさせず、ひとつひとつのエピソードが心に沁みて来る…。
まさに珠玉の名作だなと思いました。
2019年11月5日
syu32氏🙇
私もビデオ(上・下)~DVDで鑑賞。
今、BSで船越サンと蒼井クンでやってますが…😰
可愛そうなぐらい、本作が鉄壁の出来なので、紙壁みたいに感じます😥
…公開当時に「家父長制倫理」 の悪しき産物だから罵倒して良し、というバカげた風潮があったそうです😥…が、そんなの関係なく私的泣ける映画😭ベスト5に入る名作だと思います🙏