「とても良かった」ミレニアム・マンボ どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良かった
2000年はおよそ四半世紀前だが、つい最近のように感じてしまう。こんなにタバコを吸っているシーンばかりの映画など、今では到底ありえないが。
日常をじっくり時間をかけて見つめる、いつもの演出スタイルで、全編出ずっぱりのスー・チーがスクリーン越しのすぐそこで息をしているような臨場感がある。陰影のある場面が多く、アップで捉えられたスー・チーの美しさに釘付けになってしまう。
劇中、やや唐突に夕張の町が登場する。ストーリーの起伏の中で、ポジティブな心象が描かれるシーンとなっているのが、こそばゆくも嬉しい気持ち。かつて夕張ファンタの審査員として来道した侯孝賢、いい人だ。
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