劇場公開日 2017年3月25日

ミツバチのささやきのレビュー・感想・評価

全76件中、21~40件目を表示

4.0ビクトル・エリセの奇跡の長編デビュー作 難解だが、映像美に惹かれる

2023年10月30日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭13にて。
(町山智浩解説つき)

難しい映画だ。

本作公開時の日本はミニシアターブームの真っ只中で、“シネマスクエアとうきゅう” “ユーロスペース”などと並んでブームを牽引した“シネヴィヴァン六本木”で上映された。チケット購入も、購入後の劇場入りも長蛇の列だった。(※)
公開当時は、主演の女の子(アナ・トレント)が神秘的なほど可愛いかったことと、幻の傑作『フランケンシュタイン』(’31 監督:ジェームズ・ホエール)の映像が引用されていることが注目のマトだった。
実際、アナちゃんが大きな眼で『フランケンシュタイン』に見入る表情は、パブリシティに使われていたスチールを予め見ていても、映像として強いインパクトがあった。
この映画が独裁政権下スペインの隠喩であることを知ったのはずっと後なので、それを意識して鑑賞したのは今回が初めて。
製作されたのは日本公開の10年以上前で、製作当時のスペインはまだフランコ独裁政権下だった…ということすら初鑑賞時は知らなかった。
公開当時はファンタジックでアーティスティックな映画という印象だったが、難解で一種異様な雰囲気も感じていた。そういうハリウッド映画とは異質なところをオシャレに感じる周囲の空気はあったが、自分は映画の意味することが理解できず難しい映画だと思っていた。

アナと父・母・姉がスペインのどういう人達のメタファーであるかは、町山氏の解説のとおり監督や関係者が公表しているのだから、余談を挟めない。
しかし、よほどスペイン内戦前後の社会的背景や映画製作時のスペイン情勢を知っていないと、この的確だと評される隠喩を理解できないのではないだろうか。
少なくとも私には難しい。

スペインに全く詳しくない自分は、寒々しい村の風景と和やかさのない両親、意地悪な姉に囲まれた少女アナが可哀想で、映画で見たフランケンシュタインの怪物と空き家で出合った脱走兵を重ねてしまうのは、彼女の現実逃避なのだと解釈していた。
勿論、ラスト近くでアナの前に現れる怪物は幻だ。それは、彼女が現実(父)から逃げて幻想(脱走兵=精霊)を追い、遂に幻想世界に堕ちていったのだ…という理解だった。

今回30余年ぶりに鑑賞して(ほぼストーリーを忘れていたので初観と変わらないのだが)、時間軸を操作しているのではないかと感じた。
姉のイサベル(イサベル・テリェリア)に誘導されて野原の空き家に始めて行ったとき、アナは井戸の周りに靴跡を見つけている。
が、脱走兵が列車を飛び降りる場面はこの後に描かれていて、時系列だと脱走兵はまだそこにはいない。
また、姉妹で寝ている寝室をアナがこっそり抜け出すシーンがあるが、これもアナが空き家で脱走兵に出会う場面より前なのだ。
もしあの空き家に行ったのだとすると、そこにいる脱走兵=精霊がいるからではないかと思うのだ。
この映画全体の構成から、これらの部分だけ時間軸を前後させるのは違和感があるから、靴跡は脱走兵とは無関係で、それを精霊の足跡だとアナが確信し、夜なら出会えるかもしれないと寝室を抜け出していた…ともとれなくはない。

父のミツバチ生態観察、母の文通については、解説があったお陰で理解したとして、理解し難いのがイサベルの死んだふりのイタズラだ。
あれはイタズラではなくイサベルは本当に死んでいた説もある。
家族の食事のシーンで父親の言葉に母親がいっさい反応しないことから、母親はすでに死んでいたという説もあった。
最後に怪物が現れたりするので、そもそもアナが見ている幻影が挿入された映画なのだと解釈したこれらの説は、それなりに説得力がある。
だが、監督たちが後に明かした隠喩のロジックとは合致しないのだ。

いずれにせよ、神秘的で寂し気で、しかしサスペンスフルで、そして美しい映画である。

ピカソの「ゲルニカ」で知られる都市無差別攻撃は、フランコ軍と結託したドイツ軍によって行われた。子供の頃、「絨毯爆撃」という恐ろしい攻撃方法の代表例としてよく聞いたものだ。
このような非人道的な恐ろしい所業が、軍事クーデーターを起こした反乱軍によるもので、その反乱軍が勝利して実効支配する国に暮らす国民たちの気持は想像もできない。
今なお、侵略戦争や民族紛争、領土紛争の戦争が止まないのは、恐ろしくも悲しい。

※私の記憶が確かなら……
ミニシアターが都内各所に出現し始めた80年代、一般の映画館はまだ“入替え制”ではなかった。席は全席自由で、映画の途中でも構わず入ることができ、最終回の終映まで何時まででもいられた。一回の料金で何回も同じ映画を見ることが可能だったのだ。(大型劇場は中央の2〜3列が指定席で、上映回毎に別料金で指定券を買う方式だった)
ところがミニシアターは、一本の作品の上映開始までに入り、終了とともに出なければならない”入替え“方式を採っていた。と言っても、全席指定ではないので良い席に座りたい人は早くから並ばなければならなかった。入場整理券が配られ、その番号順に(10番刻みとかで)入場して好きな席を選ぶ方式が多かったと思う。
“シネヴィヴァン六本木”の入替え制は、終映後に部屋から出されるが、劇場の外に出ないで次の回に並び直して入ることができた(初期だけだったかも知れないが)。
今の六本木ヒルズ辺りにあった「WAVE」という施設の中にあり、「シネWAVE」と呼んでいたはずだ。その記憶が間違いなのか、私が誤った呼び方をしていたのか、定かではないが…。
“シネヴィヴァン六本木”は、特にヨーロッパ系のアート作品を上映していて、本当のシネフリークと、彼らに影響された流行に敏感な若者たちで溢れていた。
日比谷の“シャンテ シネ”はマイナースタジオの邦画も多く上映するなど、各劇場が特色を出していた。
そういえば、「ミニシアター」という呼び名はいつ使われるようになったのだろうか。当時は「単館系」という言い方をしていた気がする。

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kazz

4.0平和なようで

2023年10月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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りか

4.5アナの瞳

2023年10月4日
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鑑賞方法:映画館

「エクソシスト」を観るつもりが終わってたので。
公開時に背伸びして観に行った覚えはあるのに内容はほとんど記憶にない。女の子のきれいな眼だけは覚えている。
アナの瞳に映る好奇心、不安、恐れ。
ずっと画面に引き付けられる。
最後、あゝこんな終わり方だったな、と思い出した。
しっかりと解説とかレビューとか読み込んで観ていたら見方が変わってたと思う。もったいないことをした。

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大吉

傑作。スペインの歴史的背景は置いといて、精霊を信じる純心な少女の物語と、絵画のような美しい映像は見る価値有り。評論家好みの映画が嫌いな人と面白い物語がないと寝てしまう人は確実に寝ます。 ^^

2023年9月27日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

萌える

精霊を信じる純真な少女の、幻想とも現実ともつかない世界の物語と、息をのむほど美しい映像の数々を見るだけでもこの映画を見る価値がある。

スペインの歴史的背景と映画での象徴化は後でもよい。しかし、フランコ政権を批判した監督と製作陣の心意気は汲み取るべきだ。僕はネットのWikipedia・考察・解説を見ただけだが、なんとなく分かったような気がする。
最近 再鑑賞した「パンズ・ラビリンス」のフランコ政権下の描写なんて震え上がるほど恐えーゾ。

アナとイザベルが、マジ天使ってぐらい可愛すぎる。姉のイザベルがが、ちょっとお姉ちゃんだからって、アナを意地悪っぽくからかうようなところもヨイ。役名でやるとアナちゃんが混乱しちゃうから、みんな本名でやったとか、フランケンを最初見たとき泣き出しちゃった話とかもう可愛すぎる。

午前10時の映画祭でやらなければ知らなかった作品。午前10時の映画祭ってホントにありがたい。

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マサヒロ

3.5けっこうよかった

2023年9月26日
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鑑賞方法:映画館

萌える

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吉泉知彦

4.0解説ありで観ると楽しみが広がる

2023年9月23日
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町山さんの解説つきで鑑賞。

解説無ければ、映画に影響を受けた少女の現実と空想入り混じるホラーテイストの話で楽しめるだろう。
ただ、解説付きで当時のスペインの情勢を知ることで、各キャラの暗示であったり、監督の真に伝えたいことが分かるので是非みてほしい。

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いたかわ

5.0観ないと一生の損ですよ。

2023年9月23日
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本当に。主演のアナ・トレントの可愛らしさもいいけど、何より、子供の感覚を映像として掬い取れているのが素晴らしい。こういうのを本当に大人の仕事というんだろうな。公開当時もヒットして評判になりました。・・今ではもう無理だろうな。

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つくねと皮以外は塩

3.0フランケンシュタイン

2023年9月22日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭13、にて観賞。

1931年のボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタイン』が劇中で使われてます。

怪物フランケンシュタインに興味を持つ少女が主役なんだけど、少し意味が分からなかった。

純真無垢な少女を描いてるって事かな?って思ったけど、調べてみたら違うみたい…

スペイン映画で、スペインの田舎が舞台ですが風景が美しいです。

それを観てるだけでも楽しめます。

絵画みたい。

この映画が本当に描いてる事を知りたいって方は、

まず観てみて、自分で感じてみて考えてみて、そのあと調べて答え合わせしては、いかがでしょう。

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RAIN DOG

3.0アナが可愛かった。

2023年9月20日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

スペイン内戦が終わった翌年の1940年、6歳の少女アナが暮らす村に映画フランケンシュタインの巡回上映がやってきた。映画の中の怪物を精霊だと思うアナは、姉から村はずれの一軒家に怪物が潜んでいると聞き、その家を訪れた。するとこそには謎めいたひとりの負傷兵がいて・・・てな話。

良くわからないストーリーであまり面白くはなかったが、アナ役のアナ・トレントは可愛かった。

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りあの

5.0これこそ映画鑑賞。

2023年9月19日
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映画でしか表現することができないであろう美しさが、徹底して抑揚を抑えられた撮影技術とテンポによって、最大限に引き出されていた。子供が世界に対して持つ危うさと密かな関係が、この情景をより引き立たせていた。明確なストーリーや教訓や意義がなくても映画が映画として充分に成立することがよくわかる映画。

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kp

3.0私には理解できない映画だったが、他のレビューを読んで理解できた。

2023年9月18日
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鑑賞方法:映画館

 名作との評価の定まった映画であるが、いままで観る機会がなかった。たまたま「午前10時の映画祭」で上映されると知り、鑑賞した。正直な感想はタイトルの通りである。

 上映後に映画評論家町山智浩氏の解説があるとの掲示があった。しかし、私が観た上映館では解説がなかった。この映画は何が言いたかったのだろうという「もやもや」だけが残った。

 レビューを読んで、この映画の舞台はスペイン内戦時代で、映画製作時にはフランコ独裁政権はまだ健在だった。故にあからさまな政権批判はできず、隠喩や暗喩に頼らずを得なくなり、象徴や詩的な物に富んだ直ぐに理解できない作品となってしまったことがわかった。

 理解することはできたが、この映画を観ていて楽しかったかと問われれば、「NO」である。主人公の女の子の可愛さだけが印象に残る。私には一度鑑賞すればいい映画に感じた。

 10年後或いは20年後にまた鑑賞してもいいが、もしかすると、私はもうこの世にいないかもしれない。この映画が暗喩しているように。そういえば、映画の題名だって意味深ですよね。ミツバチは独裁政権下でのスペイン国民だと思えます。主人公の父が述べる働き蜂の説明からそう感じます。

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いなかびと

4.0ちびまる子姉妹とは

2023年9月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

寝られる

萌える

全然違うなあ、ピアスしてるし憂いが有るし。画は素晴らしいし、性衝動とか、大人への目覚めとか色々ぶち込んでいると感じたが、油断していると睡魔が・・・
「レイジングブル」で懲りた前・後解説、上映前はずっと目を伏せていましたが、後は参考になりました。ただ苦痛なので喋りのプロを使ってほしい。

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トミー

3.5となりの"闇"トトロ

2023年9月17日
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鑑賞方法:映画館

なるほど。中々に(自由が)厳しい時代に作られた、何もかもが疲弊しきっていた頃のスペインでの物語。そういう側面でみても、強烈な皮肉が隠されていて「うむ」となるのだが、"死"の興味に取り憑かれる、年頃の姉妹の物語としても秀逸。大人になればなるほどにソレは身近になってきて"怖れ"と同義になってくるから、意図的に考えない様になるし両親からもそんな雰囲気を感じるのだが、姉妹はどこ吹く風。確かに自分もそんな感じだったな…なんて思いつつも、ひたすら美しい姉妹に惹き込まれていきました。なんだかちょっと現実味のない美しさだよね。二人とも。
イザベルはアレ以降居ない方に一票。

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lynx09b

4.0不思議な映画だった

Mさん
2023年9月16日
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姉のイサベルの眼差しが恒松祐里さんによく似ていた。妹のアナの面影は少しだけNHKの林田アナウンサーを思い出した。
映画「フランケンシュタイン」を見たくなった。
これから見る人へのアドバイスとしては
1.睡眠をきちんととって見に行くこと
2.何らかの解説を読むか見るかして、行くこと

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M

4.0Buenos dias !Don Jose

2023年9月15日
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午前十時の映画祭にて
スペインの片田舎風景 何にもない所で木が一本だけの草原、泥濘みとても趣のある懐しいような映像 おとんの職業何?夫婦訳アリ?と思ったけど、裕福そうなお家 学校や映画館等の建物、子供達の服もお洒落だな 授業の様子も面白い 肝心の負傷兵のシーンはそんなにないけど、子供の頃って恐いものとか妙な事信じてたりとかあんな感じだった アナ役の子役さんお目々クリクリでとても可愛らしい
ギレルモ・デル・トロ監督この映画好きなんかな?と思った

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ゆう

4.0難しかったが…

2023年9月15日
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午前十時の映画祭13で視聴。
スペイン🇪🇸の内戦について勉強になりました。難しい作品だがとにかく幼い姉妹が無事で映画が終わってよかった。

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kenyan

5.0無垢

2023年9月14日
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知的

難しい

萌える

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ゆき

4.0隠すことは美しきこと

2023年9月14日
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SP_Hitoshi

5.0定期的にリバイバルして欲しい名作

2023年9月8日
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鑑賞方法:映画館

『午前十時の映画祭』で30年振りにスクリーンで鑑賞。

調律が狂ったピアノで母親が奏でる曲はソロンゴ。詩人ガルシア・ロルカが採譜して有名になった古いスペイン民謡。スペイン人であればこのメロディからスペイン内戦で銃殺されたロルカへ思いが及ぶものと思われます。詩も残されていて、思いの届かぬ恋人のことを歌っているようです 。
その他、スペイン内戦とか独裁政権とか、初回鑑賞時より当時のスペインに関する知識は増えているのですが、残念ながら感性は衰えたのか、初回ほどの衝撃はありません。
しかしながら、初回鑑賞時はアナ一人に持っていかれた心を、今回はイサベルにも向けることが出来ました。どこか死の匂いがする家族の中、ひとり現在進行形で生きてる感じがするイサベル、良いですよね。

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SUZ

4.5絵画のような美しさ

2023年9月6日
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とにかく画面が美しいですね。
井戸のある小屋を見下ろすシーンや、姉妹の前を汽車が通り過ぎるシーンなど、印象的でずっと見ていたくなります。
ストーリーは明確なモノは有りませんが、まさにアートでした。
午前十時の映画祭で、詳細な解説付きという新しい試みも作品の理解を深める為に良かったです。過去にも有ったのかな?

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やまぼうし