「素朴、しかし、ある悲しさ」ミツバチのささやき FormosaMyuさんの映画レビュー(感想・評価)
素朴、しかし、ある悲しさ
全編の4分の3は牧歌的なスペインの田舎風景が占める。音楽も素朴なギターの響きで丁度70年代ごろの日本のCMのようである。かわいらしい子供たちの世界を中心にほのぼのした時間が過ぎていくが、ちょこちょこ不吉な予感をさせる映像が混じる。素朴な村の生活に入り込む死の予感と実際の死。冒頭のセリフにあるようにこれまでのように皆が喜びを分かち合えなくなってしまった社会であり、それに影響される子供。しかし、基本的に静かな映画なのでやはり私は眠くなり、詩的な重要なセリフを2、3見落としたと思われ残念。
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