「抗しがたい死の魅力」ミツバチのささやき masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
抗しがたい死の魅力
ワンカット、ワンカットが絵画のような美しさについ魅せられるが、実はいつの間にか登場人物と同様、死に魅入られている。そんな作品である。
人はなぜ死ぬのか、死ぬとどうなるのか、という、幼少期、誰もが持つであろう根本の問いをモチーフにした絵巻のようである。
家族の誰もが死と生に取り憑かれながら生きている姿が、悲しくも凛々しい。
本来はフランケンシュタインのようなホラーを撮影するはずが、様々な状況から本作のような文芸的佳作が生まれたとのこと。思うようにならないのが人生だ。それがこのような結果に結び付くのだからこそ面白い。
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momokichiさんのコメント
2023年9月3日
> 本来はフランケンシュタインのようなホラーを撮影するはずが、様々な状況から本作のような文芸的佳作が生まれたとのこと。思うようにならないのが人生だ。それがこのような結果に結び付くのだからこそ面白い
そうだったんですね。いやあほんと面白い!